(中央社記者 張雄風 台北14日電)中国は「海峡論壇」において、台湾の農水産物を調達すると発表した。これに対し、台湾農業部は「中国市場は極めて高いリスクと不確実性を有しており、台湾が長期的に依存できる安定した海外市場ではない」との見解を示した。今後も多様で安定した需要があり、国際規範を尊重する輸出市場の開拓を継続する方針だ。
中国は昨日、「海峡論壇」の開催に合わせて廈門で「対接签约会」を実施し、台湾産のパイナップルグァバ、文旦柚、茶葉、スズキ類の魚(グローバルタービー)などの農水産物の調達を発表した。
農業部は本日発表した報道資料で、台湾農産物の輸出には多様性、安定需要、国際的・科学的規範の尊重が不可欠だと強調。政府として、農家や業界が輸出サプライチェーンを構築・強化できるよう支援を継続し、高品質で高付加価値な輸出市場の開拓を奨励するとした。同時に、中国に対しては検疫に関する科学的協議を再開し、科学的根拠に基づいて台湾農産物の輸入を早期に再開するよう呼びかけた。これにより、両岸間の農産物貿易の正常化を促進すべきだと訴えた。
農業部は、近年、農産物輸出市場の多角化を積極的に推進しており、具体的な成果が上がっていると説明した。パイナップルがオーストラリア・ニュージーランドに、赤肉種のドラゴンフルーツや龍虎斑が日本に、文旦柚がマレーシアに輸出されるようになった。また、生鮮豚肉、豚皮、豚内臓がフィリピンやシンガポールに、グアバ、マンゴー、ドラゴンフルーツ、ライチが欧州連合(EU)諸国に輸出されるようになった。
さらに、6月にはフランス最大の生鮮卸市場であるランジ市場が台湾産のマンゴー、ドラゴンフルーツ、ライチを調達。また、台畜公司の豚肉製品が初のシンガポール輸出を果たすなど、政府・業界・農家の連携による市場開拓の成功事例が続いていると強調した。
農業部は、過去に台湾農産物が中国市場に大きく依存していたと指摘。しかし、中国は近年、国際貿易の慣行や規範に反して、根拠のない理由で台湾農産物の輸入を繰り返し停止していると批判した。さらに、台湾との科学的協議を拒否するだけでなく、政治的条件を輸入再開の前提として提示していると述べた。
農業部は、農家の安定収入を確保するため、政府として農家や業者が多様な輸出ルートを開拓できるよう支援し、中国市場への依存度を低減する必要があると強調した。
また、農業部は、中国が2022年に導入した「輸入食品海外生産企業登録管理規定」についても言及した。この規定では、各国の食品企業が中国への輸出前に中国政府の登録認可を得る必要があると定めている。台湾は「海峡両岸農産物検疫検査協力協議」に基づき、正式な手続きで中国側に台湾の登録済み企業名簿を提出したが、中国は具体的な返答を示していない。
中国は一方的に、理由を明示せずに台湾の一部企業のみを選択的に登録しており、これは台湾の農産食品に対して事実上の輸入制限を課していると農業部は指摘。このような状況は、台湾が長期的に依存できる安定した市場とは言えないと断じた。
農業部は、「リスク分散・多角的展開」という戦略を堅持し、業界・農家と連携して輸出を拡大し、収入の安定を図っていくと強調。同時に、中国に対しては国際貿易の規範と科学的原則に従い、台湾農産物の輸入を再開し、両岸貿易の円滑化を呼びかけた。(編集:呉素柔)1150614
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- 出典:中央社 CNA
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