中央社報道によると、労働部長の洪申翰は6月中旬、スイス・ジュネーブで開催された国際労働機関(ILO)総会に率いる団を率いて出席し、現地時間11日に「尊厳ある労働国際シンポジウム」を初開催した。
洪申翰は、AI時代における労働政策の対応や、台湾が国際労働分野にどのように貢献できるかについて議論を呼びかけた。彼は、AIの進展が労働市場に与えるリスクと影響を政府が管理する能力が、現代国家の試練だと指摘した。
台湾はAI関連の半導体やハードウェアの主要輸出国であり、現時点では大量の失業は発生していないが、将来的な影響を予測し、対策を講じる必要があると強調した。彼は、他国との経験交換を通じて、台湾も学び、また他国に貢献できると述べた。
特に、台湾が2023年に制定した「デリバリー労働者保護法」は、プラットフォーム経済における労働者保護の国際的なベンチマークとなり得ると評価された。外送員の労働条件、保険、事故補償などを明確に規定しており、他国からの注目を集めている。
また、少子高齢化による人手不足に対応するため、政府は「台湾人口戦略新プラン―家族支援編」を策定。人事費補助を含む支援策を展開している。労働部は、行政院に対して最大200億台湾ドルの予算と雇用保険基金の活用を要請し、有給育児休暇、代替人材補助、柔軟な勤務時間制度などを推進している。
さらに、技術産業の好調な輸出と税収増を背景に、低所得労働者への支援を優先する方針を示した。2023年第3四半期の最低賃金審議では、3万台湾ドル突破の可能性があると明らかにした。
労働部は、労働者のデジタルスキル向上のための職業訓練プログラムも計画しており、デジタル生産性の向上が賃金上昇につながるとの見通しを示した。今後は、出産、育児、教育、雇用の支援を一貫して連携させ、技術革新の恩恵を国民全体で共有する体制を構築していくとしている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 製品・サービス:尊厳ある労働国際シンポジウム / デリバリー労働者保護法