中国の国家主席、習近平氏は8日から9日にかけて北朝鮮を国賓訪問した。これは実に7年ぶりの訪朝であり、国際社会の注目を集めた。ドイツのベルリン日報は最近の評論で、習近平氏の訪問には明確な戦略的目標があると指摘している。それは、北朝鮮がロシアに完全に接近することを防ぐためだという。

ドイツ公共放送DWの中国語サイトは、このベルリン日報の論評を引用し、北朝鮮とロシアの関係が急速に深化する中で、習近平氏の平壌訪問は北京が北朝鮮に対する影響力を再確認したいという意図を示していると報じた。

「盛大な政治ショーの背後にある戦略的配慮」と題されたこの論評は、「習近平氏がこのほとんど閉鎖的な国を訪れたのは7年前のことだ。しかし今日の北朝鮮は、もはや中国に完全に依存しているわけではない」と指摘する。

北朝鮮の金正恩氏は、習近平氏の訪問を受けて、極めて格式高い歓迎行事を用意した。表面上は盛大な閲兵式や2日間にわたる公開行事を通じて、両国の団結を強調しているように見えるが、実際には北京の主な目的は、北朝鮮が戦略的にロシアにさらに接近するのを防ぐことにあると論評は分析している。

ベルリン日報は、2年前に北朝鮮とロシアが相互支援条約を締結して以降、中国・ロシア・北朝鮮の三カ国間の力のバランスが変化していると指摘。北朝鮮がロシアに武器を提供し、軍事的・経済的協力を進めることで、金正恩政権の外交的選択肢は数年前に比べて明らかに広がったと述べている。

論評は、「だからこそ習近平氏が今回平壌を訪れたのだ。ロシアは確かに重要なパートナーだが、中国こそが北朝鮮にとって代替不可能な保護者であることを、平壌に改めて示したいのだ」と分析している。

習近平氏と金正恩氏の会談での発言内容も注目された。習近平氏は、「国際情勢がいかに変化しようとも、中国共産党と中国政府は中朝の伝統的友好を大切にする方針に変わりはない」と述べ、金正恩氏が率いる社会主義路線に対する「堅固な支持」も変わらないと強調した。

ベルリン日報は、これは習近平氏が金正恩氏に対して明確な約束を示したことに他ならないと分析。地政学的環境が変化しても、北京は北朝鮮という軍事的同盟国を決して見捨てないと伝えたと解釈している。

一方、中国側が発表した会談後の公式文書には、「朝鮮半島の非核化」というこれまで繰り返し主張してきたテーマが一切言及されていない。この点について、国際社会はさまざまな解釈を示している。

ベルリン日報の論評は、「習近平氏が言わなかったことこそが、実はより重要だ」と指摘。過去の首脳会談では「朝鮮半島の非核化」が北京の定型的な外交的主張だったが、今回の訪問ではその表現が完全に消えていると指摘。これは中国にとって、北朝鮮の核保有よりも、政権の安定維持が優先課題であることを示していると結論づけている。

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  • 出典:中央社 CNA
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