中央社記者 林巧璉 高雄13日電
蔡英文元大統領は本日、高雄医学大学の卒業式に出席し、「変化の中で学びと調整の力を保つこと」「早くからレッテルで自分を定義しないこと」「自分自身を大切にすること」の3つの祝福を卒業生に贈った。彼女は、「一時の成功や失敗にとらわれず、自分がどんな人間であるかを決めつけてはいけない」と述べた。
蔡氏は前日にソーシャルメディア「Threads」で「夜更かしはできない。明日は高雄で大学の卒業式に出席するため早起きしなければならない」と投稿。この投稿は10万以上の「いいね」を獲得し、「あなたのためなら早起きします」といった声や「卒業生ですが戻ってもいいですか?」との反応も寄せられた。
式典での演説で蔡氏は、卒業生が社会に出ると「正解のない問題」や「明確なスケジュールのない人生」に直面すると指摘。最初の仕事選びや理想と現実のバランス、本当にやりたいことの探求について悩むだろうと語った。
彼女は、「専門性は教科書や試験の中だけにあるのではなく、最終的には人間や社会、現実世界のニーズに帰結する」と強調。AIの進展や国際情勢が専門性や台湾の未来に影響を与えるのではないかとの不安について、「それはあなたが悪いからではなく、秩序が再構築されている新しい世界に入っているからだ」と説明した。
蔡氏は、変化の時代に「学び直しと再出発の力」を人生の基盤とすべきだと訴え、レッテルにとらわれず「自分はどんな人間になりたいか」を自らのペースで探すことが卒業の意味だと述べた。
また、「自分を大切にし、自分自身が社会を支える力になれると信じること」の重要性を強調。自由が増えても自己ケアは必須であり、挫折のときこそ無理をせず、心身を守ることが長期的な成長につながると語った。
最後に、「自分の努力は自分だけのものではない。専門性、善意、困難に立ち向かう勇気が、誰かを支え、台湾を前進させる力になる」と呼びかけた。(編集:黄名璽)
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