先月『台湾漫遊録』で国際ブッカー賞を受賞した作家の楊双子が、本日「呉三連賞第44回受賞者文艺講座」に出席しました。楊双子は、「社会的責任を負う覚悟があるからこそ知識人と言える」と述べ、若い世代にこの土地を大切にすることを期待しました。

イベントは台北の華山1914文化創意産業園区で開催され、楊双子は「私たちが心に愛を持つとき:現代台湾文学現場とミレニアル世代作家の特徴に関する初步的考察」と題して講演を行いました。自身の成長体験や文学的影響、そして行動を通じて「楊双子」「台湾人」「作家」としての自らを形成してきた過程を語るとともに、同世代の作家たちの背景や関心事についても分析しました。

楊双子は「失敗をどう解釈するか」というテーマにも触れ、台湾の民主化に向けた先人たちの努力が一見失敗に終わったとしても、「出来事自体は中立であり、その価値は当時ではなく、未来の異なる時間軸で新たな意味が与えられて初めて浮かび上がる」と述べました。

「大罷免」を例に挙げ、「32対0」という結果は失敗に見えるが、「私はそれを失敗とは言いません。私たちが共にこの経験をしたという事実こそが重要です。痕跡は残っており、異なる世代の政治的経験となっています。それぞれがその価値を見つけている」と語りました。

大学での講演で「今でも知識人について語りたい人はいますか?」と学生に尋ねるという楊双子は、多くの人が大学卒業資格を持っていても、それが直ちに知識人になることを意味しないと指摘しました。「私が考える知識人は社会的責任を負う存在であり、それは誰もが直面すべき歴史的課題です」と強調しました。

また、各国の読者が『台湾漫遊録』に対して示す反応の違いについても紹介しました。日本の読者は反省の視点を持ち、韓国の読者は警戒心を示し、欧米の読者は「あの二人は結ばれたのか?」という恋愛面に注目するとのこと。楊双子は笑いながら「さすが植民地の老舗大帝国ですね」とコメントし、欧米における植民地歴史の重みがほとんど見えない現状を皮肉りました。

一方で、自身の作品が「植民地支配を美化している」と批判されることもあると語り、その解釈を尊重しつつも同意しないとしました。「植民地支配は絶対に悪いものです。なぜなら住民の権利を剥奪するからです」と述べ、植民地支配者がもたらしたとされる進歩的な貢献があっても、それは現地住民の意思に反する以上、正当化できないと主張しました。

マレーシアでの講演では、中国の読者から「中国が強大になった今、中国語を使う人が中国人になることに何が悪いのか?」という問いかけを受けたと語りました。これに対して楊双子は、かつての日本帝国の「大東亜共栄圏」の主張を持ち出し、「その論理なら、中国は当時『大東亜共栄圏』を受け入れ、100年間共に栄えていればよかったではないか」と反論しました。(編集:李亨山)1150613

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:イベント
  • 原文内の日付:1150613