(中央社華盛頓12日綜合外電報導)アメリカ連邦地区裁判所の裁判官は本日、ドナルド・トランプ大統領の名前をケネディー芸術センター(Kennedy Center)から削除するよう命じた命令の一時差し止めを拒否した。連邦上訴裁判所もその後、トランプ政権による差し止め請求を退けた。

昨年末、ホワイトハウスは、ケネディー芸術センター(John F. Kennedy Center for the Performing Arts)の名称を「トランプ=ケネディーセンター」(Trump-Kennedy Center)に変更する案が、同センターの理事会で「全会一致」で可決されたと発表した。トランプ氏は、理事会の民主党系メンバーを交代させ、自ら理事長に就任していた。

ロイター通信の報道によると、連邦地区裁判所のコープァー裁判官(Christopher Cooper)は5月29日、ケネディーセンターの名称変更は議会にのみ認められた権限であると裁定。アメリカ東部時間の本日夜11時59分までに、建物外観、公式ウェブサイト、その他の資料からトランプ氏の名前を削除するよう命じた。

トランプ政権はこの裁定に対し、ワシントンD.C.の連邦上訴裁判所に差し止めの仮処分を申請した。しかしコープァー裁判官は、上訴審の審理中であっても命令の執行を停止しないと明言。その後、上訴裁判所も政権側の請求を却下した。

コープァー裁判官は、アメリカ首都ワシントンにあるこの施設は、故ジョン・F・ケネディー大統領を記念するものであり、その名称変更は議会の権限に属すると繰り返し強調した。

この訴訟は、オハイオ州の民主党連邦下院議員ジョイス・ビッティ氏(Joyce Beatty)によって提起された。彼女の弁護団は共同声明で、「法律は明確だ。ケネディーセンターの名称変更は議会にのみ認められている」と述べた。

民主党系の非営利団体「デモクラシー・ディフェンダーズ・アクション」(Democracy Defenders Action)の共同創設者ノーム・アイゼン氏(Norm Eisen)と、非営利法律団体「ワシントン・リティゲーション・グループ」(Washington Litigation Group)のナサニエル・ゼリンスキー氏(Nathaniel Zelinsky)は、「トランプ氏が次に何を仕掛けてくるか注目しているが、追い詰められた犬ほど醜い行動に出るものだ」と語った。

司法省、ホワイトハウス、ケネディーセンターの広報担当者は、取材に対し即座にコメントを寄せなかった。

トランプ氏は2月、ケネディーセンターを2年間閉鎖して大規模な改修を行うと発表。さらに、ホワイトハウス東側の跡地に高さ76メートルのアーチと大規模な宴会場を建設するなど、首都ワシントン中心部の記念施設群の再編計画を推進している。(編集:屈享平)1150613

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