2026年のFIFAワールドカップに向けた重点ニュースです。
中央通信社 東京13日総合外電報道
島根県松江市役所の職員である三原純平は、普段は地方公務員として働いていますが、週末には各地のサッカー試合で審判を務めています。長年の経験と厳格な審査を経て、ついに今大会のワールドカップで審判としてピッチに立つことになり、本大会で唯一の日本出身副審となりました。
『日本経済新聞』の報道によると、三原は現在44歳。高校時代はいわゆる「運動部系」ではなく、部活動や校内チームにも所属していませんでした。しかし、高校2年生のときに日本代表が初めて出場した1998年のフランスワールドカップを見て、サッカーに強い関心を持つようになりました。大学受験勉強の合間を縫って、友人と一緒にサッカーを楽しむようになりました。
その後、故郷の松江市を離れ、京都大学に進学した際もサッカーへの情熱は衰えませんでした。しかし、自身が選手としての才能に恵まれていないことに気づき、代わりに審判に興味を持つようになりました。そこで、サッカーのルールを徹底的に学び始め、練習試合があるたびに審判を務めるようになりました。次第に、ピッチ上で笛を吹いて試合をコントロールすることが自分に合っていると実感するようになりました。
当時、彼は将来の進路について非常に迷っていました。企業で働くことや研究職を続ける姿が自分に想像できず、故郷に貢献しながら好きなサッカーに関われる道もあると考えるようになりました。その結果、大学3年生のときに休学し、松江市役所の公務員試験に合格しました。
公務員として働きながら、市町村レベルの試合で副審としての資格を取得し、次第にその魅力に引き込まれていきました。より高いレベルの資格を目指して、試合映像を細かく分析し、選手や審判の動きを研究するだけでなく、体力強化のためのランニングやウェイトトレーニングにも取り組みました。副審は1試合で約6キロメートル走る必要があり、選手のスピードについていく体力が求められるためです。
三原は2011年にプロ級の審判資格を取得し、日本プロサッカーリーグ(通称Jリーグ)の副審として活動を始めました。このような形でサッカーに関われるようになったことに、大きなやりがいと喜びを感じていました。
2017年、彼の審判人生を大きく前進させる貴重な機会が訪れました。日本サッカー協会の推薦を受け、国際サッカー連盟(FIFA)の国際審判に登録されたのです。
このことから、日本のメディアは彼がどのように公務員の仕事と審判活動を両立しているのかに強い関心を寄せました。特に、審判活動では年間数回海外出張が必要になるため、勤務体制との両立は容易ではありません。当時、彼は市役所の情報システム部門に所属しており、業務上基本的に職場に常駐する必要がありました。
そこで彼は人事部門に率直に相談しました。「審判は私の人生の意味です。ぜひ世界の舞台に立ちたい。市役所には私のやりたいことを支えてくれるポジションがありますか?」と。その1年後、2018年に彼は市役所のスポーツ振興課に異動しました。この部署の特徴は、同僚が不在でも業務を相互にカバーし合える柔軟な体制が整っている点です。
こうした支援のおかげで、三原はAFCアジアカップなどの国際大会でも副審を務める機会を得ました。彼は同僚たちに感謝の意を示し、「職場での多くのサポートがあってこそ、今の私がいます」と述べています。また、昨シーズンにはJリーグの最優秀副審賞を受賞し、20件の国際試合で審判を務めました。
日本のフジテレビニュースネットワーク(FNN)の報道によると、数年にわたる厳しい審査を経て、今年ついにサッカー界の最高レベルの大会であるワールドカップの審判チームに選ばれました。これにより、前回のカタールワールドカップでの選出漏れという悔しさを晴らすことになりました。
松江市の職員がワールドカップの審判を務めるのは初めてのことで、地元にとって大きな誇りとなっています。
三原がワールドカップの副審として派遣されることに対し、松江市民を中心に全国から熱い応援が寄せられています。出発にあたって彼は「皆さんの期待に応えられるよう、現地に向かいます。1試合で数億人、あるいは数十億人が観戦するかもしれない。その人たちが『面白い試合だった』と思ってもらえるよう、精一杯務めたいです」と語りました。
共同通信の報道によると、FIFAは4月に審判リストを発表し、日本の主審・荒木友輔と副審・三原純平が選出されました。この2人は、今大会の審判団に選ばれた唯一の日本人です。(翻訳:楊惟敬)1150613
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 関連組織:日本サッカー協会 / FIFA / Jリーグ
- 製品・サービス:サッカー審判サービス / スポーツ振興事業