中国人民銀行(中央銀行)は昨日、5月の金融統計データを発表しました。それによると、2025年5月末時点で中国政府の債券残高は人民元100.6兆元(約新台幣470兆元)に達し、前年同期比15.1%の伸びを示しました。公式データによれば、中国政府の債務残高は過去5年間でほぼ2倍に増加した計算になります。

中国メディア『第一財経』の報道によると、中国政府の債務は主に政府が発行する債券によって形成されています。中国人民銀行の発表は、中国政府の債務残高が初めて人民元100兆元の壁を突破したことを意味しています。

報道では、この100兆元突破の背景として、近年の経済減速への対応として積極的な財政政策が継続されていることを挙げています。政府は新たな借入を拡大し、民生関連の大型プロジェクトなどに資金を投入することで、投資と経済の安定を図っています。また、地方自治体の隠れ債務リスクを解消するため、地方政府が多数の政府債券を発行して隠れ債務を置き換える「隠れ債務の可視化」が進んでおり、これが政府債券残高の増加を押し上げています。

2024年11月、中国全国人民代表大会常務委員会は「国務院による地方政府債務上限の引き上げと既存の隠れ債務置換に関する議案」を承認しました。これにより、12兆元規模の債務処理計画が策定され、今後数年間にわたり地方の隠れ債務を段階的に解消していくことになります。この措置が、ここ2年間の中国政府債務残高の急増の主な要因となっています。

中国人民銀行が発表した報告書によると、2025年1月から5月までの社会融資規模の純増加額は累計で17.48兆元となり、前年同期比1.16兆元の減少でした。このうち、政府債券の純資金調達額は5.67兆元で、前年比6340億元の減少となっています。

公式統計によると、2020年時点の中国政府債務残高は46.55兆元、負債率(債務残高/GDP)は45.8%でした。2024年には82.1兆元に増加し、負債率は国際的に認められた警戒ラインである60%を超えて68.7%に達しました。2025年には96.05兆元に達し、現在、100兆元の壁を突破したのです。(編集:楊昇儒/陳妍君)

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  • 出典:中央社 CNA
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