中央社報道(記者 呂佳蓉、台北11日電)
国民党主席の鄭麗文氏が米国を訪問し、華僑主催の晩餐会に出席した際、中国共産党の統一戦線工作担当官僚と記念撮影を行ったことが明らかになり、物議を醸している。
今回の訪米中、鄭氏は複数の華僑イベントに出席したが、その一環として行われた晩餐会には中国共産党と関係が深いとされる統一戦線工作幹部が出席していた。このことが台湾国内で大きな関心を呼び、政治的立場に対する疑問が提起されている。
さらに、鄭氏がニューヨークのシンクタンク「アジア協会」で行った座談会では、海外在住の中国人が鄭氏に対し「共産党を擁護しているのではないか」と質疑したが、その人物は会場から排除された。その後、会場外で中国系の暴力団とみられる人物が脅迫行為を行ったとの情報も伝えられている。
これについて、台湾大陸委員会の梁文傑副主委兼報道官は定例記者会見で「これは非常に憂慮すべき現象だ」と述べた。中国和平統一促進会の幹部だけでなく、「米国にいる中国人の暴力団」までもが台湾関係者の訪米イベントに頻繁に顔を出す状況について、「中国共産党の勢力が、我々の米国における華僑社会に浸透していることが明らかだ」と厳しく指摘した。
梁氏は、従来、台湾の華僑社会は「老華僑」「新華僑」の違いはあるものの、基本的に中華民国を支持してきたと説明した。しかし、今回の出来事は、中国共産党の影響力が華僑社会に深く入り込み、その影響力も無視できない規模に達している可能性を示していると警鐘を鳴らした。
「背後に介入している影は、誰の目にも明らかだ」と梁氏は強調し、こうした現象について大陸委員会は「重要警戒事象」として監視を強化していく方針を明らかにした。(編集:楊昇儒)
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