(中央社 記者 曾仁凱 台北11日電)リチウム鉄リン酸(LFP)電池正極材料メーカーの立凱電(Aleees)が、米テスラのサプライチェーンに参入した。新台湾ドル2.8億元(約13億円)の現金増資案が今週承認され、同社は南部に3億元以上を投じてLFP前駆体の年産5万トンの新ラインを建設し、2027年の出荷開始を計画している。

立凱電は本日、今回の増資で得た資金は主に北米顧客との契約履行に充てると述べたが、顧客との秘密保持契約により、顧客の動向についてはコメントできないとしている。

立凱電が開示した増資の目論見書によると、北米顧客からの受注は2027年半ばに出荷開始予定で、年間売上高は約7億元を見込み、2028年には売上高が30億元を超え、急成長が見込まれる。

立凱電はLFP電池の正極材料大手で、技術はリードしているが、近年は中国の電池メーカーによる低価格・大量生産の競争にさらされ、多くの期間赤字が続いている。立凱電の総経理である朱瑞陽氏は以前、台湾のLFP正極材料の年間生産能力は約2000トンに過ぎず、中国の400万トンとは比較にならず、正面からの競争は難しいと述べていた。

しかし、アナリストは、中国政府が2025年中に最新のLFP技術の輸出を制限し、その範囲には重要な上流の前駆体と正極材料が含まれること、そして現在中国が世界のリチウム電池供給をほぼ支配していることから、地政学的な理由により、他国は「非中国」のバッテリーサプライチェーンの安全性を検討し始めており、立凱電は中国以外で完全なLFPリチウム電池正極材料の製造技術と特許を持つ数少ない企業の一つであり、今回テスラのサプライチェーンへの参入に成功した。(編集:張良知)1150611

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:資金調達
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