(中央社記者 程愛芬 バンクーバー11日特電)2026年のFIFAワールドカップ開幕を目前に控え、開催都市の一つであるバンクーバーがファン体験において最高の都市に選ばれた。街中はすでに熱気に包まれており、ラテン系コミュニティは特別なファンゾーンを設置するなど、13日にバンクーバーで行われる初戦を心待ちにしている。

今大会は史上初めてアメリカ、カナダ、メキシコの北米3カ国が共同開催し、48の出場チームが16都市のスタジアムで競い合う。このうちバンクーバーでは合計7試合が行われ、これはトロントの6試合を上回る。

スポーツベッティング情報サイト「Action Network」が発表した最新の調査によると、ワールドカップ開催16都市のファン体験評価において、バンクーバーが1位を獲得した。

現在、バンクーバーの街中はサッカーの熱気に満ちている。特に試合会場となるBCプレイス(BC Place)周辺では、FIFAの旗や注目選手の広告が至る所に掲げられている。近くのバンクーバー科学館は、その円形の建物自体を巨大なサッカーボールに変身させた。北にそびえるグロースマウンテン(Grouse Mountain)に目を向ければ、ギネス世界記録に挑戦するという巨大なカナダ国旗が山腹に掲げられている。

バンクーバー市民のミシェル(Michelle)さんは、「前回、街中がこれほど熱意と喜びに満ちていたのは、2010年に冬季オリンピックを開催した時だったと思う。2026年にワールドカップが開催できるとは思ってもみなかった。本当に嬉しい。街全体が生まれ変わり、どこもかしこも刺激に満ちている」と語った。

バンクーバーには約6万人のラテンアメリカ系住民が暮らしており、サッカーは常にラテンアメリカ人が最も熱中するスポーツである。FIFAの祭典を迎えるため、バンクーバーのラテンアメリカン・コミュニティは、毎年7月にジョナサン・ロジャース・パーク(Jonathan Rogers Park)で開催される「太陽狂歡節(Carnaval del Sol)」を拡大して開催する。

太陽狂歡節は太平洋岸北西部で最大規模のラテンアメリカ系の祭典であり、音楽、ダンス、伝統、美食を披露する絶好のプラットフォームである。イベントディレクターのパオラ・ムリーヨ(Paola Murillo)氏は、「今年はワールドカップの年に当たるため、特に大規模なものにした。3日間のカーニバルには350人のアーティストが出演し、サッカー文化と融合させ、究極のラテンアメリカン・サマーフェスティバルを創り上げる」と語る。

ムリーヨ氏はさらに、「ワールドカップの試合は1ヶ月以上に及ぶため、ファンの熱気を一つにまとめ、持続させるために、ダウンタウンのガスタウン(Gastown)地区に特別なファンゾーンを開設した。中では音楽、ダンス、グルメ、ドリンクを楽しめ、誰でも一緒に試合を観戦し、声援を送り、感動の瞬間を共有できる。私たちはメキシコからアルゼンチンに至るまで、すべてのラテンアメリカ諸国を応援する。メッシが出場すること、そして多くの素晴らしい選手たちがいることに、とても興奮している」と述べた。

メキシコ系バンクーバー市民のバレリア(Valeria)さんは、ファンゾーンで音楽とダンスを楽しみながら、「ここでの試合観戦の雰囲気は素晴らしい。誰もが自分の好きなチームを応援できる」と語った。メキシコのユニフォームを着ているが、メキシコとカナダの両方を応援すると話した。

ワールドカップは、グルメやエンターテイメントのブームと結びつくだけでなく、サッカーを愛する子供たちの意欲を刺激することも重要である。市内の多くの運動場では、コーチが未来のサッカー選手たちを指導し、熱心に練習に励む姿が見られる。

2006年2010年の冬季オリンピックに出場したカナダのスキー選手、アレクサ・ルー(Alexa Loo)氏は、「ワールドカップの開催は、若い子供たちがスポーツへの愛情をさらに深める絶好の機会だ。なぜなら、世界レベルの選手のプレーを目の当たりにすることで、自分ももっと上手くなりたいと思うからだ」と語った。(編集:張芷瑄)1150611

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