(中央社台北11日電)フィリピンは、中国が領有権争いのある南シナ海の民主礁(中国名:黄岩島)に新たな構造物を設置したと非難した。中国科学院南海海洋研究所は10日、現地海域に浮遊式の採樣・実験プラットフォームを設置したと発表し、これは「黄岩島の島礁発育進化と生態韌性を調査するため」だと説明した。
ロイター通信によると、フィリピンは10日に記者会見を開き、北京に対して浮遊構造物の撤去を促し、同環礁が人工島に開発されることを決して許さないと強調した。マニラは同日、中国側に外交抗議を行った。
フィリピン海軍報道官のロイ・ビンセント・トリニダッド氏は、「国防と安全保障の観点から、我々は職務を全うするためにあらゆる努力をしている。これには民主礁が別の人工島に開発されるのを阻止することも含まれる」と述べた。
フィリピンの安全保障当局者は、この浮遊構造物の写真を公開した。写真には、中央にアンテナが設置された四角いプラットフォームに数人の人影が写っている。
中国外務省報道官の林剣氏は9日の定例会見で、関連質問に対し、中国は「黄岩島及びその周辺海域に対して『議論の余地のない主権』を有している」と述べた。中国が「黄岩島で科学調査を含むいかなる活動を行うことも、『主権国家の正当な権利』である」とし、フィリピン側に対して海上での権益侵害行為と扇動的な宣伝をやめるよう求めた。
中国科学院南海海洋研究所は10日、微信(WeChat)公式アカウントで、「黄岩島の島礁発育進化の法則と傾向、サンゴ礁の生物多様性維持メカニズム、及び西南沙島礁との生態的連結性についての認識を深めるため」、2026年5月20日以降、「黄岩島発育進化と生態韌性総合科学調査」を主導的に実施していると発表した。
同研究所によると、現在までに中国の科学調査チームは民主礁の環礁全域をカバーする総合調査を展開し、「黄岩島海域に浮遊式の原位置サンプリング・実験プラットフォームを設置」し、岩心採取、環境要素の時系列観測、原位置実験を行っている。
2025年9月、中国は民主礁に「国家級自然保護区」を設置すると発表し、同サンゴ礁の浅瀬に恒久的な施設を建設するという論争を引き起こしていた。(編集:楊昇儒/邱國強)1150611
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- 出典:中央社 CNA
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