(中央社ニューヨーク9日総合外電)バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは、米国株式市場に弱気シグナルが増加していると警告した。「危険信号が多すぎる」として、投資家に慎重な姿勢と利益確定を勧告した。
ブルームバーグ・ニュースが報じたところによると、バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズのストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏らは5日付のリポートで、1986年から今年5月までのデータに基づき、米国株では最近、約70%の弱気シグナルが出現していると指摘。過去の市場天井の前にも、平均して同様の割合で弱気シグナルが発生していたと述べた。
スブラマニアン氏は、S&P500の20の価格指標のうち、現在17が統計的に割高な水準に達しており、8つの指標はITバブル期よりも割高であると指摘した。
これらの指標には、消費者信頼感、経済成長期待、M&A潜在力スコア、信用圧力、金融環境引き締め指標(例えば、米連邦準備制度理事会(FRB)が実施する銀行上級貸出担当者意見調査(SLOOS))が含まれる。5月のSLOOS結果は、米国の消費者需要が引き続き軟化していることを示した。
さらに、BofAのストラテジストは、現在の米国株ではPER(株価収益率)の高い銘柄の上昇幅がPERの低い銘柄を大幅に上回っており、これは「過度な投機の兆候」であると指摘。特に、テクノロジー株の上位20%と下位20%のパフォーマンス格差は、2000年2月以来最大となっている。
スブラマニアン氏は、S&P500の最近の力強い上昇は、構成銘柄間の激しい二極化を覆い隠していると警告。実際、過去3カ月間のパフォーマンス上位10%と下位10%の銘柄のリターン格差は、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック後の最高水準に達している。
テクノロジー株については、BofAのストラテジストは、レバレッジ、バリュエーション、資本集約度などの一部のファンダメンタルズは依然として健全であると見ているが、大多数のファンダメンタルズは昨年11月の分析時よりも弱まっていると指摘。
特に、キャッシュフロー転換率の停滞、投資適格債と株式の供給増加、時価総額に対する自社株買いの比率の低下、そしてハイパースケールデータセンター事業者の営業キャッシュフローに対する設備投資の比率が、2023年の40%から今年末には100%近くに急騰すると予想されることを挙げている。
BofAのストラテジストは、S&P500には依然として市場平均を上回るパフォーマンスが期待できる銘柄もあるが、時価総額加重平均の指数全体としては機会が乏しくなっていると結論付けている。スブラマニアン氏は現在、年末の目標株価を7100ポイントと設定している。(編集:張正芊)1150609
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- 出典:中央社 CNA
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