(中央社台北9日電)ドキュメンタリー「独奏者の舞」は、監督の李立劭が父であり台湾音楽文化工作者である李哲洋の人生を軸に、白色テロ時代に忘れられた台湾音楽史を再構成する作品。李立劭監督は9日、撮影を通じて時代が個人に与える影響を再理解したいと語った。

「独奏者の舞」は11日午後10時に「紀錄觀點」で初放送され、同日にプレミア上映会が開催された。李立劭監督はダンサーの母・林絲緞や芸術関係者とともに出席した。

李哲洋は台湾省立台北師範学校(現・国立台北教育大学)の音楽師範科に在籍していたが、父・李漢湖が「匪賊を知りながら報告しなかった」罪で銃殺された後、退学処分となり長期監視リストに載せられた。国立台北教育大学の陳慶和学長は9日、特別に出席して名誉卒業証書を授与した。

陳学長は「大学は真実の追求、人権、移行正義の精神に基づき、名誉卒業証書の授与を通じて被害者とその家族のトラウマを癒やしたい」と述べた。卒業証書を代理で受け取った林絲緞は「政府と社会が歴史の教訓を胸に刻み、公平かつ慎重な態度で国民に接し、同様の人権侵害が再び起こらないよう願う」と語った。

李立劭監督は「李哲洋の物語は台湾の歴史的状況を反映している。多くの重要な人物、文化、記憶が絶えず無視され、忘れられ、そして後世によって再発見され解釈される。このドキュメンタリーを通じて、父が長年注力してきた原住民と民間音楽研究への情熱をより多くの人に知ってもらいたい」と述べた。(編集:李亨山)1150609

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  • 出典:中央社 CNA
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