(中央社 ロサンゼルス8日 特電)台湾の好手テン・カイウェイ(鄧愷威)が米大リーグ・アストロズの先発ローテーションに定着した。ジョー・エスパダ監督は中央社の独占インタビューに応じ、彼の最高級の球種であるスイーパーについて「本塁に到達するとき、まるで消えてしまうようだ」と形容した。
エスパダ監督は2024年から指揮を執り、ヒューストン・アストロズ史上20人目の監督である。
彼は長年にわたりアストロズの組織に在籍し、過去にはベンチコーチとしてアメリカンリーグ優勝3回、2022年のワールドシリーズ制覇という黄金期に貢献。組織内の投手育成の強みと勝利への文化に精通している。
エスパダ監督はチームを率いて南カリフォルニアのロサンゼルス・エンゼルス本拠地を訪れ、本日、ビジター側クラブハウス内の監督室で中央社の一対一インタビューに応じ、テン・カイウェイの人物像について「タフネス」という一言で表現した。
テン・カイウェイは今季、ブルペンからリリーフ投手としてスタートしたが、アストロズは開幕から先発ローテーションに複数の負傷者を抱えていた。エスパダ監督は、テン・カイウェイがまさにチームが最も必要とする時に立ち上がったと形容し、「これは非常に重要だ。彼は複数の球種を織り交ぜ、投球数を80、90球にまで伸ばした」と語った。
監督は、当時テン・カイウェイが彼にこう言ったことを引用した。「ジョー、俺が立ち上がる。先発ローテーションを投げられる。チームが俺を必要としているのは分かっている」。
エスパダ監督は、最も重要なことはテン・カイウェイが責任を引き受け、チームを最優先に置き、チームから与えられた全ての情報を吸収し、地区内の強力な打線に対峙できる能力を身につけたことだと指摘した。
エスパダ監督は、テン・カイウェイのもう一つの特質は心が開かれていることであり、新しい情報を受け入れる姿勢にあると述べた。
彼は、アストロズの組織は他チームの選手、特に投手の潜在能力を見抜くことに長けていると語る。チームがテン・カイウェイをサンフランシスコ・ジャイアンツから獲得した後、アストロズの組織は様々な方法を用いて、彼の潜在能力を最大限に引き出した。
エスパダ監督は、テン・カイウェイは常に新しい情報を受け入れることに前向きで、「我々が彼に映像やデータを見せると、彼は喜んで受け入れる」と述べた。
彼は、アストロズの組織は他チームの非常に才能のある良い選手を見つけると、積極的に獲得を目指すと語る。一旦選手がチームに加われば、科学的なトレーニング方法を活用し、真に優れた選手になるのを助ける。テン・カイウェイはその好例だと述べた。
エスパダ監督は、テン・カイウェイにはアストロズの球団文化と非常に合致する別の特質もあると述べた。それは「彼は勝ちたいと思っている」ことだ。彼は、アストロズは勝利を最優先に置く組織であり、テン・カイウェイにもその姿勢が見られると語る。「彼はスプリングトレーニングから非常に努力し、勝ちたいと強く願っている。それが選手としての価値であり、彼は今、ハイレベルなパフォーマンスを発揮している」。
テン・カイウェイはその姿勢と成績で監督の信頼を勝ち得た。彼の代名詞である「スイーパー」の圧倒的な制球力は、メジャーリーグ公式データベースの評価において、同じ球種を使用する投手の中でトップにランクされている。
エスパダ監督は、テン・カイウェイがアストロズに加入した後、コーチ陣が彼のリリースポイントを微調整し、異なるカウントでスイーパーを使用し、異なる軌道で投げ込むよう指導したと述べた。これにより、この球はリリースされた瞬間、ほとんど速球のように見えるという。
彼はこのスイーパーの凄さを「ボールがストライクゾーン付近に来た時、打者にとっては目の前から消えてしまうように見える」と形容した。
彼は、テン・カイウェイはボールに様々な回転をかけることに非常に長けており、リリース時の力の入れ具合を非常にうまくコントロールできると述べた。彼のスイーパーに対し、打者がスイングを決断した時、最初は速球だと思うが、一瞬にしてボールはバットの芯から遠ざかり、多くの空振りを生み出す。
エスパダ監督は、打者にとって最も厄介なのは、テン・カイウェイがシンカーとスイーパーの両方を投げられることであり、この二つの球種は最初の軌道が非常に似ているが、最終的にボールは異なる方向に変化するため、非常に予測が難しいと述べた。
試合以外では、エスパダ監督はテン・カイウェイがすぐにチームに溶け込んでいる姿を目の当たりにした。彼は笑いながら、最近テン・カイウェイが野球カードの収集を非常に好んでいることを知り、彼がコレクションを見せてくれたと語った。「彼のコレクションは素晴らしい」。
エスパダ監督は、テン・カイウェイは性格が良く、良いチームメイトであり、ユーモアのセンスもあると述べた。「毎日球場に来ると、彼の顔にはいつも笑顔がある。彼と冗談を言い合うこともできるし、彼はチームメイトとの交流を楽しんでいる」。
テン・カイウェイがアストロズに加入してまだ数ヶ月だが、エスパダ監督は彼はすでにチームに溶け込んでおり、「彼はもうずっとここにいたかのように感じられる」と述べた。(編集:韋樞)1150609
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- 出典:中央社 CNA
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