(中央社ロンドン7日総合外電)英紙デイリー・テレグラフは7日、ホワイトハウスがモーリシャスからチャゴス諸島を購入することを検討していると報じた。この動きは、重要な軍事基地があるこのインド洋の群島の主権を英国がモーリシャスに移譲するのを阻止することを目的としている。

ロイター通信によると、米政府高官は、英国を経由せずにディエゴガルシアの支配権を独自に獲得するための提案を起草した。ディエゴガルシアはチャゴス諸島最大の島であり、戦略的に極めて重要な米英共同軍事基地が置かれている。

報道によると、この計画はホワイトハウスが起草している複数の選択肢の一つであり、インド洋群島の主権をモーリシャスに移譲する計画に代わる選択肢を英国のスターマー首相に提供することを目的としている。

米政府高官は「トランプ大統領の立場は一貫しており、英国は英領インド洋地域を放棄すべきではないと考えている。この地域にはディエゴガルシア環礁にある米英両国の共同軍事施設が含まれる」と述べた。

この米政府高官は、ディエゴガルシアのインド洋における戦略的位置は極めて重要であり、米国の国家安全保障にとって大きな意義があると述べた。米国は、地域の安全保障プラットフォームとしての実行可能性を維持するため、英国と定期的に協議を続けるとしている。

英国政府はモーリシャスとチャゴス諸島の主権返還で合意していたが、今年4月にこの計画を棚上げすると発表した。トランプ米大統領は2月、この英国の合意を「重大な誤り」だと非難していた。

英国政府報道官は「現政権が引き継いだ時、ディエゴガルシア軍事基地の長期的な支配権が脅かされていた。英国の国益を守り、敵対勢力がこの戦略的に重要な場所に足場を築くのを防ぐためには、行動を起こす必要があった」と述べた。

この報道官はさらに「ディエゴガルシアは米英両国にとって重要な戦略的軍事資産であり、過去60年近くにわたり両国の共通の安全を守ってきた。その長期的な運用と安全を確保することが、英・モーリシャス合意の全ての基盤であり、この合意は米英両国が実際のリスクを完全に理解した上で生まれたものだ」と付け加えた。

英国は1814年以来、このインド洋海域を支配してきた。1965年にチャゴス諸島をモーリシャスから分離し、英領インド洋地域とし、モーリシャスは3年後に英国からの独立を果たした。

英国政府は1966年、チャゴス諸島最大の島であるディエゴガルシアを米国に貸与し、両国は後に島に空軍基地を建設した。その際、約2000人が強制退去させられた。

ディエゴガルシア島はイラクおよびアフガニスタン紛争中に重要な基地となり、米軍は長距離爆撃機の発射プラットフォームとして使用した。(編集:屈享平)1150608

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