(中央社香港8日総合外電)米国の非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回ったことで、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まり、米国のハイテク株は5日に急落、主要株価指数を押し下げた。これを受け、アジア株は本日、米株安の流れを引き継ぎ、軒並み下落。韓国のKOSPI総合株価指数は取引開始直後に8%超の急落となり、一時サーキットブレーカーが発動された。

ロイター通信によると、イランとイスラエルの間で新たな交戦があったとの報道が、中東危機の激化懸念を呼び、市場の取引ムードを抑え、国際原油価格は上昇し、その上昇幅を拡大した。

人工知能(AI)ブームがハイテク株を押し上げ、最近何度も最高値を更新していたことから、利益確定売りが加速した。

米国が発表した5月の非農業部門雇用者数の増加は、市場予想の2倍以上となり、さらに過去2カ月の雇用増加数も上方修正された。アナリストは、これは米国経済が高物価に直面してもなお底堅さを示していると同時に、FRBの利上げ観測を強めるものだと分析している。

投資家が米国の金利上昇を予想する中、価格と逆相関する米国債利回りは上昇し、ドルは主要通貨に対して上昇した。

米国の主要株価指数は5日の取引で全面安となり、ナスダック総合指数は4%超下落した。アジア株は本日、米株安の流れを引き継ぎ、ハイテク株比率の高い市場ほど打撃が大きかった。

東京、香港、上海、台北、ソウル、シドニー、ウェリントン、マニラの各株式市場は軒並み下落。韓国のKOSPI総合株価指数は取引開始直後に8.3%急落し、一時サーキットブレーカーが発動。指標銘柄のサムスン電子とSKハイニックスはそれぞれ10%7.7%下落した。

SPIアセットマネジメントのストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「予想を上回る労働市場データが、FRBが新たな利上げサイクルに踏み切る準備をしているのではないかとの懸念を再び引き起こした」と述べた。

同氏は「中東和平交渉の進展に対する信頼感は低下し続けており、エネルギー市場は緊張状態にある。主要ハイテク企業数社が発表した業績見通しは期待外れで、最近ほぼAI関連の取引に支配されていた市場の流れを断ち切った」と指摘した。(編集:洪啓原)1150608

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  • 出典:中央社 CNA
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