(中央社リマ7日綜合外電報導)ペルーは7日、過去10年9人目の大統領を選出する決選投票を実施した。決選投票では、保守派のフジモリ恵子氏と左派のロベルト・サンチェス氏が対決し、両氏は政治の混乱と治安悪化にうんざりしている有権者の支持を獲得しようと激しい選挙戦を繰り広げている。

AP通信によると、フジモリ恵子氏は元独裁大統領アルベルト・フジモリ氏の娘で、今回が4度目の大統領選への挑戦となる。心理学者でもあるロベルト・サンチェス氏は選挙戦終盤に台頭し決選投票に進出、現在の世論調査ではフジモリ恵子氏と互角の戦いを繰り広げている。

2700万人の有権者が任期5年の新大統領を選ぶために投票する。

しかし、首都リマで手工芸品を販売する67歳のウーゴ・バスケス氏はAP通信に対し、「状況はめちゃくちゃで、汚職が蔓延しており、またしても『よりマシな』候補を選ばなければならない」と語った。

51歳のフジモリ恵子氏は父親の功績を訴え、AP通信に「ペルー人はフジモリを求めていると信じている。私はここにいる」と語った。

アルベルト・フジモリ氏は経済を安定させ、毛沢東派の反乱を鎮圧したが、同時に人道に対する罪で告発されている。

57歳のサンチェス氏は元大臣で現在は国会議員。彼は政治的な師である前大統領ペドロ・カスティーヨ氏の農村出身という背景に依存している。元教師だったカスティーヨ氏は2022年のクーデター未遂事件の後に収監された。

フジモリ恵子氏とサンチェス氏は4月の予備選挙で合計得票率が30%に達しなかった。この投票では多くの行政上の問題や不正疑惑が発生し、ペルーの脆弱な制度に対する国民の信頼をさらに損なった。

アナリストのデビッド・スルモント氏は「反フジモリ感情はやや弱まったものの、依然として強い。サンチェス氏の知名度は低く、有権者は彼に馴染みがない。結果が僅差の場合、どちらが勝っても正当性が疑問視され、状況はさらに不安定になるだろう」と述べた。

投票は現地時間午前7時(グリニッジ標準時12時)に開始され、10時間後に終了する。(編集:楊昭彦)

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:イベント
  • 原文内の日付2022年(カスティーヨ前大統領のクーデター未遂)