(中央社記者 張淑伶 台北7日電)中国で近年爆発的に流行しているストレス解消玩偶「娜塔莎」が、暴力のはけ口として利用され、児童の心身の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、人種差別問題にまで発展している。複数の小中学校が「娜塔莎」を校舎内での違反玩具に指定した。

この「捏捏楽(つまんで遊ぶおもちゃ)」は乳児の姿にデザインされており、抖音(TikTok中国版)や小紅書(RED)などの中国SNSで拡散された動画では、ユーザーがこれを叩きつけたり、水を注入したり、踏みつけたり、針で刺したりする破壊行為が映し出されている。

中新網などの報道によると、保護者や教師からは、「娜塔莎」の暴力的な遊び方が子どもの攻撃性を助長し、同級生間のいじめを誘発する恐れがあるとの懸念が上がっている。

中国青年報の報道では、現在までに複数の小中学校が相次いで通知を出し、「娜塔莎」を校舎内での違反玩具に指定した。6日には複数のECプラットフォームが暴力を売りにした関連の販促動画を削除したが、一部の販売業者は依然として「娜塔莎」の製品宣伝に拳の画像や暴力的な文言を併用している。

中国青少年研究センターの研究員、孫宏艶氏は、乳児の形態が暴力行為の悪影響を拡大していると指摘する。「強く叩くほどストレスが解消される」という販売業者の宣伝や、「ひどく壊すほど『いいね』が増える」というショート動画プラットフォームの配信アルゴリズムが、一部の未成年者に「弱い者をいじめることは許容される」という誤った認識を植え付け、道徳的な境界線に対する認識を徐々に曖昧にしていると述べた。

この玩具をめぐる論争は海外にも波及している。海外の黒人ブロガーやネットユーザーからは、こうしたコンテンツは単なる玩具の悪ふざけではなく、黒人の乳児の身体を攻撃や屈辱、娯楽の対象として消費するものであり、明らかに反黒人種差別主義の象徴であるとの批判が上がっている。

新京報がこの玩具の論争性を報じた後、国家市場監督管理総局は5日、ECプラットフォームで販売されるストレス解消玩具に関して、主要ECプラットフォームに対する行政指導会議を開催し、プラットフォーム事業者に対し主体責任の徹底、プラットフォーム内事業者の資格審査の強化、問題製品の調査・管理を督促した。また、宣伝教育活動を組織し、児童用品に関する消費者向け注意喚起を発表し、消費者が科学的に製品を選び、安全に使用するよう導いている。(編集:陳鎧妤)1150607

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  • 出典:中央社 CNA
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  • 製品・サービス:娜塔莎(ストレス解消玩偶)