農業部畜産試験所は、畜産廃水の資源化再利用を推進しており、産官学連携を通じて、養豚場で嫌気処理した後の廃水をサツマイモ畑に施用する試験を実施した。その結果、適切な施用方法を習得し、サツマイモの生育に必要なカリ肥料を補給すれば、品質を損なうことなく収量が向上し、収益も増加することが判明した。

畜試所の試験結果によると、養豚場のバイオガス液を全期間使用し、追肥期にカリ肥料を補充する「全廃水」処理が最も優れた成績を示した。この処理では、有効サツマイモの割合が総収量の89%に達し、全有機肥料区の82%を上回った。有効サツマイモの収量は10アール当たり約7645斤(約4587キログラム)で、全有機肥料処理の1.4倍となった。また、1斤あたり10台湾ドルの買取価格で試算すると、廃水施用とカリ肥料補充のコストを差し引いても、全廃水処理では10アール当たり約2万3000台湾ドルの収益増加が見込まれる。

畜試所によると、この試験は、新增丰農畜産有限公司が養豚場の嫌気処理後のバイオガス液を提供し、彰化県政府が試験的な灌漑計画を申請、謙澤園農業生技がバイオガス液の運搬と圃場への施用を支援し、慶全科技農業股份有限公司が契約栽培するサツマイモ畑で実施された。

試験では、全有機肥料(慣行農法)、基肥に廃水+追肥に有機肥料、基肥に有機肥料+追肥に廃水、全廃水の4つの処理方法が比較された。

畜試所の黄振芳所長は、「畜産廃水は窒素肥料を豊富に含み、作物の生育に役立つ。しかし、作物ごとに必要な栄養は異なり、地下に塊根を形成するサツマイモの場合、追肥期により多くのカリ肥料を必要とする。廃水の施用に適量のカリ肥料を組み合わせることで、サツマイモに必要な栄養をより適切に供給できる」と説明した。

さらに、30人によるブラインドテストでは、全廃水処理のサツマイモが外観、風味、食感、甘さで最高得点を獲得した。また、全廃水処理では300グラム以下の小型サツマイモの割合が高く、コンビニエンスストアの焼き芋や家庭での生食用途に適している。一方、基肥廃水+追肥有機肥料区と基肥有機肥料+追肥廃水区では、300グラム以上の中型・大型サツマイモの割合が高く、多様な加工品への利用が可能である。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:產業