ハッキング被害率40.9%の逆説的構造と資産防衛術|株式会社Clabo
株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、暗号資産投資経験者746名を対象に「ハッキング被害および不正アクセスに関する実態調査」を実施しました。
調査の結果、暗号資産投資家の40.9%が何らかのハッキング被害を経験しており、そのうち11.9%が実際に資金喪失に至った実態が判明しました。
特に驚くべきは、セキュリティ対策に「自信がある」と回答した層の被害率が60.6%に達し、対策をしていない層を大きく上回るという逆説的な構造です。
これは、防衛意識が高い層ほどオンチェーンでの活動が活発である可能性があり、結果として攻撃の標的にさらされやすいということを物語っています。
本レポートでは、投資歴1〜2年目の初心者層に被害が集中している点や、20代の被害経験率が65.3%と突出している現状を詳しく解説しています。
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調査内容
ハッキング被害経験率40.9%
ハッキング被害率40.9%の逆説的構造と資産防衛術|株式会社Clabo
全体4割が不正アクセスを経験
暗号資産投資家を対象とした今回の調査において、何らかの不正アクセスやハッキング被害を経験した割合は、全体の40.9%に達しました。
この数字は、Web3領域におけるセキュリティリスクが、もはや一部の技術者だけの問題ではなく、一般投資家にとって無視できない日常的な脅威であることを物語っています。
半数以上の55.6%は被害を免れていますが、投資家の約5人に2人が攻撃の対象となった経験を持つ事実は、極めて深刻な水準といえるでしょう。
市場の急速な拡大に伴い、攻撃の機会が日常的に広がっている現状を反映しており、投資家ひとりひとりが自らの資産を守るための防衛力を高める必要性を突きつけています。
投資家は、いつ自分のアカウントやウォレットが標的になっても不思議ではないという前提で、環境を認識すべきです。
多くのユーザーが潜在的にリスクに晒されており、日常の取引の中に危険が潜んでいることを再確認する必要があります。
資金喪失に至ったのは約1割
被害経験者の中でも、実際に暗号資産を奪われる資金喪失に至ったケースは11.9%という結果でした。
残りの29.0%は、攻撃を受けたものの資産は無事であった、いわゆる被害未遂に留まっています。
一見すると、実際に資産を失った層は低い数値にも思えるかもしれません。
しかし、保有資産を守り切れた人が大半を占める一方で、約10人に1人は致命的な被害を受けている点は、決して看過してはならない事実です。
このデータは、攻撃者からのアクセスがあっても、迅速な対処やウォレットの切り離しによって被害を防ぐ余地があることを示唆しています。
一方で、一度の油断や対応の遅れが資産を完全に消失させる決定的な一撃になり得るという、厳しい警告でもあります。
投資という行為において、資産を守り抜くことの難しさをこの数値が如実に物語っているのではないでしょうか。
資産防衛の意識を常にアップデート
被害に遭いながらも資産は無事だった層は、早期の異変察知や不審なサイトへの接続回避など、何らかの防衛行動が奏功した可能性があります。
彼らの成功事例は、適切なリスク管理が被害を食い止めるという何よりの証明です。
しかし、一度の成功体験が今後の安全を保証してくれるわけではありません。
セキュリティ技術が日進月歩で進化する一方で、攻撃手法も同様に巧妙化の一途を辿っており、過去の対策が通用しないケースも増えています。
セキュリティ対策を講じていれば完全に安心できるという環境ではないことは明白です。
投資家一人ひとりが自身の資産管理体制を見直し、防衛意識を常にアップデートし続けることが、長期的な資産運用の鍵となります。
変化する脅威に対応し、自らの暗号資産を守るための知識を更新し続ける努力こそが、投資家としての責任といえるのです。
年代別で被害率に4倍以上の格差
ハッキング被害率40.9%の逆説的構造と資産防衛術|株式会社Clabo
20代の被害率は突出の65.3%
今回の調査で最も顕著だったのは、20代における被害経験率の高さです。
65.3%という数字は、他の年代と比較しても圧倒的に突き抜けています。
SNS経由での情報収集や、話題のDeFiプロジェクトへの積極的な参加など、若年層特有のアクティブな投資行動が背景にあると考えられます。
彼らは新しい技術への適応力が高い一方、攻撃者が仕掛ける巧妙な罠に足を踏み入れる機会も多いのです。
この数値は決して偶然ではなく、若年層の行動様式そのものが攻撃のリスクに直結していることを示しています。
デジタルネイティブな世代だからこそ、最新の脅威に対するガードをさらに固めるべきといえるでしょう。
30代40代は経験率が中程度
30代と40代の被害経験率は、それぞれ49.8%と35.0%となりました。
20代に比べれば低いものの、依然として看過できない水準にあることは間違いありません。
働き盛りであるこの世代は、忙しい日々の隙間を縫って投資を行うことが多いはずです。
十分な調査時間を確保できないまま、利便性を優先してプラットフォームを選んでしまうことが、リスクを高める一因となっている可能性があります。
中堅層としての経験はありますが、暗号資産特有のセキュリティトラブルに対する備えは、まだアップデートの余地があるようです。
油断せず、基本的な対策を徹底することが資産を守る道といえます。
50代以上は被害経験が低水準
一方で、50代の被害経験率は20.8%、60代では18.0%と、年代が上がるにつれて数値は顕著に低下します。
若年層と比較すると、その差は歴然です。
高齢層の投資家は、保守的な運用を好む傾向が強いといえます。
リスクの高い新規サービスや、複雑なオンチェーン取引への接触頻度が少ないことが、被害の低さに繋がっていると考えられます。
決してセキュリティ意識が極端に高いから被害に遭わないわけではありません。
攻撃の標的となる活動自体が相対的に少ないことが、低い被害率の背景にあるのです。
活動量が資産を守る防御壁になっているという、投資スタイルによる構造的な違いが読み取れます。
投資歴1〜2年で被害率がピーク
ハッキング被害率40.9%の逆説的構造と資産防衛術|株式会社Clabo
投資初期に被害集中する傾向
投資を開始して1〜2年目の期間が、最もハッキング被害に遭いやすいという衝撃的な事実が浮かび上がりました。
経験率が51.4%に達し、過半数の投資家が何らかの被害を経験しています。
暗号資産市場への参入初期は、取引操作やウォレット管理に不慣れな時期といえるでしょう。
この時期の習熟度の低さが、攻撃者の格好のターゲットになっていると推察できます。
多くのプロジェクトに触れようとする好奇心が、リスク管理を疎かにさせる要因かもしれません。
まずは基本を固めることが求められます。
熟練度
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
- 製品・サービス:暗号資産セキュリティ診断 / ウォレット管理支援