36%が直面する損益計算の迷宮。暗号資産家の約半数が3年目に「専門家依存」へシフトする理由と逆説
Key facts
- 36%が直面する損益計算の迷宮。暗号資産家の約半数が3年目に「専門家依存」へシフトする理由と逆説
- 株式会社Claboが日本の暗号資産投資家338名を対象に実施した調査で、約69%が税務処理で困難を経験していることが判明しました。特に、投資開始後1年以内に問題に直面する「魔の1年目」の投資家が55%を超えています。つまずきの最大の原因は「複雑な損益計算」(36.32%)で、多くの投資家が対策を後回しにしている実態が浮き彫りになりました。投資経験が長くなるほど専門家への依存度が高まる傾向も見られ、早期の税務知識習得の重要性が示唆されています。
- Source: PR Times
- Date: 2026年5月28日
Direct answer
株式会社Claboが日本の暗号資産投資家338名を対象に実施した調査で、約69%が税務処理で困難を経験していることが判明しました。特に、投資開始後1年以内に問題に直面する「魔の1年目」の投資家が55%を超えています。つまずきの最大の原因は「複雑な損益計算」(36.32%)で、多くの投資家が対策を後回しにしている実態が浮き彫りになりました。投資経験が長くなるほど専門家への依存度が高まる傾向も見られ、早期の税務知識習得の重要性が示唆されています。
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- 36%が直面する損益計算の迷宮。暗号資産家の約半数が3年目に「専門家依存」へシフトする理由と逆説 (2026年5月28日), PR Times
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- PR Times
- Date
- 2026年5月28日
株式会社Claboが日本の暗号資産投資家338名を対象に実施した調査で、約69%が税務処理で困難を経験していることが判明しました。特に、投資開始後1年以内に問題に直面する「魔の1年目」の投資家が55%を超えています。つまずきの最大の原因は「複雑な損益計算」(36.32%)で、多くの投資家が対策を後回しにしている実態が浮き彫りになりました。投資経験が長くなるほど専門家への依存度が高まる傾向も見られ、早期の税務知識習得の重要性が示唆されています。
📋 記事の処理履歴
- 📰 発表: 2026年5月28日 10:10
- 🔍 収集: 2026年6月1日 00:52(発表から86時間42分後)
- 🤖 AI分析完了: 2026年6月2日 08:01(収集から31時間9分後)
株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、国内の暗号資産投資経験者338名を対象に、暗号資産の税金や確定申告における「税務トラブルの経験時期および要因」に関する実態調査を実施しました。
調査の結果、暗号資産投資家の約69%が税務において何らかのつまずきを経験しており、そのうち55.12%が投資開始から1年以内に最初の壁を迎えている「魔の1年目」の実態が判明しました。
つまずきの主因は「複雑な損益計算(36.32%)」と「履歴管理の煩雑さ」にあり、ネット上の情報過多によって判断停止に陥った結果、3割以上の投資家が対策を「後回し」にして潜在的な税務ペナルティリスクを抱えている深刻な現状が浮き彫りになっています。
本レポートでは、投資期間が長くなるほど自力解決を諦め専門家へ相談する割合が48.4%まで上昇するプロセスや、経験者の4割が「利益が出る前の計算知識」を熱望している教訓をタイムライン形式で解説しています。
■ 調査内容
仮想通貨の税務で「つまずき」を自覚する投資家は約7割
4人に1人が「はっきりとつまずいた」と回答する厳しい現状
暗号資産(仮想通貨)の利用経験がある338名を対象に、税金や確定申告での困りごとを調査しました。
その結果、「はっきりとつまずいた」と回答した人は19.82%に達し、約5人に1人が深刻な壁に直面していることがわかります。
「少し困った」という回答を含めると、全体の約69%が何らかの税務上の課題を抱えており、投資家にとって避けては通れない共通の悩みとなっています。
暗号資産市場は24時間365日動き続け、取引の形態も多岐にわたるため、利益の把握そのものが困難になりやすい性質があります。
利便性が向上する一方で、税務上の計算ルールや法整備が個々の投資家の理解を追い越してしまっている現状が浮き彫りになりました。
投資を継続する上では、利益を出すスキルと同様に、税務という出口戦略をいかに管理するかが極めて重要な課題であるといえます。
「特になし」はわずか2割で税務知識の習得は不可避の課題
税務に対し「特につまずいた経験はない」と言い切る層は22.19%に留まりました。
この数値は、仮想通貨投資を長期的に継続する中で、税務トラブルを無傷で回避し続けることの難しさを如実に示唆しています。
ボラティリティの高さから「思わぬ利益」が出やすい市場だからこそ、確定申告の必要性に直面する確率は他資産より高い傾向にあります。
「自分には関係ない」と考えている層であっても、保有資産の価格上昇や取引所のキャンペーンなどで納税義務が生じるケースは少なくありません。
経験豊富な投資家であっても、税務判断の更新を迫られるのが暗号資産業界の特徴です。
早い段階で体系的な知識を身につけ、準備をしておくことが、将来的な資産形成を揺るがさないための防衛策として機能します。
潜在的なトラブル予備軍?「判断できない」層も約8%存在
また注目すべき点は、8.58%の投資家が自身の税務状況について「判断できない」と回答している事実です。
これは、自身が行った取引が課税対象なのか、あるいは損失として計上できるのかすら把握できていない「無自覚なリスク」を抱えた層だと言えます。
後になって税務署からの指摘で初めて問題を認識する、いわゆる「潜在的な申告漏れリスク」を象徴するデータとなっています。
暗号資産の税務は自己申告が基本であり、情報を自ら取りに行かなければ正しい判断を下すことは困難です。
「現状で特に困っていないから大丈夫」という安易な思い込みが、数年後に大きな延滞税などの負担となって返ってくる可能性も否定できません。
自分が今どの立ち位置にいるのかを明確にするためにも、まずは取引履歴を整理し、客観的なデータに基づいて状況を確認する姿勢が求められます。
始めて1年未満に「税務の壁」が到来。約55%が早期につまずく
半年以上1年未満が38%で最多
仮想通貨の税務で最初につまずいた時期を調査したところ、「半年以上1年未満」と回答した人が38.03%と最も多い結果となりました。
「半年未満」の17.09%を合わせると、全体の約55%以上が投資を開始してから1年以内に何らかの困難に直面していることがわかります。
これは、ビットコインなどの購入から一定期間が経過し、利益が出た状態で初めての確定申告シーズンを迎えるタイミングに合致しています。
投資を始めた当初は、資産が増える喜びやトレードそのものに意識が向きがちですが、現実的な「納税」という課題は容赦なくやってきます。
特に1年目は、取引履歴の保管方法や損益計算の概念が定着していないため、いざ申告準備を始めようとした段階で途方に暮れるケースが目立ちます。
このデータは、仮想通貨投資における「魔の1年目」をいかに乗り切るかが、その後の投資継続を左右する重要な分岐点であることを示しています。
3年以上経過しても13%がつまずく
一方で、投資経験が「3年以上」あるベテラン層であっても、13.25%が新たにつまずきを経験している点は無視できません。
長年投資を続けていれば税務に慣れると思われがちですが、暗号資産の世界ではDeFiやNFT、ステーキングといった新しい仕組みが次々と登場します。
これら新技術に関連する税務上の取り扱いは非常に複雑であり、過去の知識だけでは対応しきれない場面が増えているのが現状です。
また、数年前の古い取引履歴を遡って計算し直す必要が生じたり、税制改正によって解釈が変わったりすることも、経験者をつまずかせる要因となります。
「自分はもう慣れているから大丈夫」という過信は禁物であり、常に最新の税務情報をアップデートし続ける姿勢が求められます。
経験年数を問わず、仮想通貨投資と税務リスクは常に隣り合わせであるという緊張感を持つことが、長期的な資産防衛に繋がります。
20代は半年未満の早期脱落に注意
年代別のクロス集計を見ると、20代では「始めて半年未満」でのつまずきが23.44%と、他の年代に比べて高い傾向にあります。
若年層はSNSなどの情報をきっかけに即座に投資を開始する行動力がありますが、その反面、税務準備が追いつかないままトラブルに直面しやすいと言えます。
反対に、年代が上がるほど半年未満のつまずきは減少し、40代以降では「半年以上〜1年未満」にピークがシフトする傾向が見て取れます。
これは、年齢層が高い投資家ほど慎重にスタートを切る一方で、1年間の取引が積み重なった段階で計算の煩雑さに気づくパターンが多いことを示唆しています。
どの年代であっても、投資開始から1年以内に大きな山場が来ることに変わりはありませんが、特に20代はスタートダッシュ時の税務意識をより強化すべきです。
「まずは利益を出す」ことよりも先に、「どうやって記録を残すか」をルール化することが、早期のつまずきを防ぐための最も有効な手段となります。
損益計算の迷宮。約36%が直面する「計算不能」の正体
損益計算の考え方が第1位
税務で最初に「分からない」と感じたポイントを調査したところ、「損益計算の考え方」が36.32%で最多となりました。
仮想通貨の計算は、総平均法や移動平均法といった専門的な概念が必要であり、株式投資のような特定口座での自動計算が一般的ではありません。
そのため、自分で計算を試みようとした段階で、その複雑なロジックに圧倒されてしまう投資家が続出しているのが実情です。
単に「いくらで買って、いくらで売ったか」という単純な計算だけではなく、他の通貨への交換や決済利用など、課税タイミングが多岐にわたることも混乱に拍車をかけています。
特に利益が複数の銘柄に分散している場合、どの取引が課税対象で、どの取得単価を適用すべきかの判断は、初心者にとって極めて高いハードルとなります。
この結果は、市場参入の障壁を下げると同時に、出口である「計算」のサポート体制をいかに構築するかが喫緊の課題であることを物語っています。
「記録がない」ことが最大の計算リスク
次いで多かったのが「取引履歴の整理方法」で、23.93%の投資家がデータの扱いに困窮しています。
仮想通貨の損益計算には、過去すべての取引履歴が不可欠ですが、取引所によってCSVデータの形式が異なり、統一した管理が難しいという側面があります。
いざ計算を始めようとした時に、過去のデータをダウンロードし忘れていたり、取引所が閉鎖されていたりすることで、正確な計算が不可能になるリスクを多くの人が抱えています。
また、ウォレット間での送金履歴や、取引所を介さないプライベートなやり取りなどは、記録が漏れやすく、後からの復元が困難です。
「履歴がない」ことは税務上の大きな弱点となり、最悪の場合は概算での課税を余儀なくされるなど、投資家にとって不利益な結果を招きかねません。
日頃から取引の都度、データを整理・保存しておく習慣こそが、計算の迷宮から抜け出すための唯一の地図となります。
始めて1年以上は複数取引所の扱いに苦慮
つまずき時期と内容のクロス集計では、投資期間が長くなるほど「複数の取引所・ウォレットの扱い」に悩む割合が増加する傾向が見られました。
投資を始めたばかりの「半年未満」ではわずか2.5%ですが、1年以上経過した層では12.9%、3年以上では16.1%まで上昇しています。
これは投資が軌道に乗るにつれ、リスク分散や銘柄確保のために利用するプラットフォームが増え、管理の複雑さが物理的に増大していくためです。
特に海外取引所や個人ウォレットを併用し始めると、資産移動の整合性を保つことが格段に難しくなります。
一方で、投資初期の層では「確定申告が必要かどうかの判断」に30%が悩んでおり、基本的なルールの把握に重点が置かれています。
投資のステージが進むにつれて、つまずきの質が「ルールの理解」から「データの突合」という実務的な作業へとシフトしていく様子が、このデータから鮮明に読み取れます。
情報の洪水と「自分事」への当てはめ。32%が整理不全で立ち往生
自力解決が主流の裏で「放置」が3割。専門家への相談は4割弱
損益計算の理解が最大の防御策。経験者が語る事前の備え
まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
■ 調査概要
調査実施日:2026年2月24日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(暗号資産に投資している人、投資したことのある人)
有効回答数:338名
実施機関:株式会社Clabo
■ 会社概要
株式会社Clabo
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木一丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー16階
代表取締役:上野 育真
設立:2025年7月
調査の結果、暗号資産投資家の約69%が税務において何らかのつまずきを経験しており、そのうち55.12%が投資開始から1年以内に最初の壁を迎えている「魔の1年目」の実態が判明しました。
つまずきの主因は「複雑な損益計算(36.32%)」と「履歴管理の煩雑さ」にあり、ネット上の情報過多によって判断停止に陥った結果、3割以上の投資家が対策を「後回し」にして潜在的な税務ペナルティリスクを抱えている深刻な現状が浮き彫りになっています。
本レポートでは、投資期間が長くなるほど自力解決を諦め専門家へ相談する割合が48.4%まで上昇するプロセスや、経験者の4割が「利益が出る前の計算知識」を熱望している教訓をタイムライン形式で解説しています。
■ 調査内容
仮想通貨の税務で「つまずき」を自覚する投資家は約7割
4人に1人が「はっきりとつまずいた」と回答する厳しい現状
暗号資産(仮想通貨)の利用経験がある338名を対象に、税金や確定申告での困りごとを調査しました。
その結果、「はっきりとつまずいた」と回答した人は19.82%に達し、約5人に1人が深刻な壁に直面していることがわかります。
「少し困った」という回答を含めると、全体の約69%が何らかの税務上の課題を抱えており、投資家にとって避けては通れない共通の悩みとなっています。
暗号資産市場は24時間365日動き続け、取引の形態も多岐にわたるため、利益の把握そのものが困難になりやすい性質があります。
利便性が向上する一方で、税務上の計算ルールや法整備が個々の投資家の理解を追い越してしまっている現状が浮き彫りになりました。
投資を継続する上では、利益を出すスキルと同様に、税務という出口戦略をいかに管理するかが極めて重要な課題であるといえます。
「特になし」はわずか2割で税務知識の習得は不可避の課題
税務に対し「特につまずいた経験はない」と言い切る層は22.19%に留まりました。
この数値は、仮想通貨投資を長期的に継続する中で、税務トラブルを無傷で回避し続けることの難しさを如実に示唆しています。
ボラティリティの高さから「思わぬ利益」が出やすい市場だからこそ、確定申告の必要性に直面する確率は他資産より高い傾向にあります。
「自分には関係ない」と考えている層であっても、保有資産の価格上昇や取引所のキャンペーンなどで納税義務が生じるケースは少なくありません。
経験豊富な投資家であっても、税務判断の更新を迫られるのが暗号資産業界の特徴です。
早い段階で体系的な知識を身につけ、準備をしておくことが、将来的な資産形成を揺るがさないための防衛策として機能します。
潜在的なトラブル予備軍?「判断できない」層も約8%存在
また注目すべき点は、8.58%の投資家が自身の税務状況について「判断できない」と回答している事実です。
これは、自身が行った取引が課税対象なのか、あるいは損失として計上できるのかすら把握できていない「無自覚なリスク」を抱えた層だと言えます。
後になって税務署からの指摘で初めて問題を認識する、いわゆる「潜在的な申告漏れリスク」を象徴するデータとなっています。
暗号資産の税務は自己申告が基本であり、情報を自ら取りに行かなければ正しい判断を下すことは困難です。
「現状で特に困っていないから大丈夫」という安易な思い込みが、数年後に大きな延滞税などの負担となって返ってくる可能性も否定できません。
自分が今どの立ち位置にいるのかを明確にするためにも、まずは取引履歴を整理し、客観的なデータに基づいて状況を確認する姿勢が求められます。
始めて1年未満に「税務の壁」が到来。約55%が早期につまずく
半年以上1年未満が38%で最多
仮想通貨の税務で最初につまずいた時期を調査したところ、「半年以上1年未満」と回答した人が38.03%と最も多い結果となりました。
「半年未満」の17.09%を合わせると、全体の約55%以上が投資を開始してから1年以内に何らかの困難に直面していることがわかります。
これは、ビットコインなどの購入から一定期間が経過し、利益が出た状態で初めての確定申告シーズンを迎えるタイミングに合致しています。
投資を始めた当初は、資産が増える喜びやトレードそのものに意識が向きがちですが、現実的な「納税」という課題は容赦なくやってきます。
特に1年目は、取引履歴の保管方法や損益計算の概念が定着していないため、いざ申告準備を始めようとした段階で途方に暮れるケースが目立ちます。
このデータは、仮想通貨投資における「魔の1年目」をいかに乗り切るかが、その後の投資継続を左右する重要な分岐点であることを示しています。
3年以上経過しても13%がつまずく
一方で、投資経験が「3年以上」あるベテラン層であっても、13.25%が新たにつまずきを経験している点は無視できません。
長年投資を続けていれば税務に慣れると思われがちですが、暗号資産の世界ではDeFiやNFT、ステーキングといった新しい仕組みが次々と登場します。
これら新技術に関連する税務上の取り扱いは非常に複雑であり、過去の知識だけでは対応しきれない場面が増えているのが現状です。
また、数年前の古い取引履歴を遡って計算し直す必要が生じたり、税制改正によって解釈が変わったりすることも、経験者をつまずかせる要因となります。
「自分はもう慣れているから大丈夫」という過信は禁物であり、常に最新の税務情報をアップデートし続ける姿勢が求められます。
経験年数を問わず、仮想通貨投資と税務リスクは常に隣り合わせであるという緊張感を持つことが、長期的な資産防衛に繋がります。
20代は半年未満の早期脱落に注意
年代別のクロス集計を見ると、20代では「始めて半年未満」でのつまずきが23.44%と、他の年代に比べて高い傾向にあります。
若年層はSNSなどの情報をきっかけに即座に投資を開始する行動力がありますが、その反面、税務準備が追いつかないままトラブルに直面しやすいと言えます。
反対に、年代が上がるほど半年未満のつまずきは減少し、40代以降では「半年以上〜1年未満」にピークがシフトする傾向が見て取れます。
これは、年齢層が高い投資家ほど慎重にスタートを切る一方で、1年間の取引が積み重なった段階で計算の煩雑さに気づくパターンが多いことを示唆しています。
どの年代であっても、投資開始から1年以内に大きな山場が来ることに変わりはありませんが、特に20代はスタートダッシュ時の税務意識をより強化すべきです。
「まずは利益を出す」ことよりも先に、「どうやって記録を残すか」をルール化することが、早期のつまずきを防ぐための最も有効な手段となります。
損益計算の迷宮。約36%が直面する「計算不能」の正体
損益計算の考え方が第1位
税務で最初に「分からない」と感じたポイントを調査したところ、「損益計算の考え方」が36.32%で最多となりました。
仮想通貨の計算は、総平均法や移動平均法といった専門的な概念が必要であり、株式投資のような特定口座での自動計算が一般的ではありません。
そのため、自分で計算を試みようとした段階で、その複雑なロジックに圧倒されてしまう投資家が続出しているのが実情です。
単に「いくらで買って、いくらで売ったか」という単純な計算だけではなく、他の通貨への交換や決済利用など、課税タイミングが多岐にわたることも混乱に拍車をかけています。
特に利益が複数の銘柄に分散している場合、どの取引が課税対象で、どの取得単価を適用すべきかの判断は、初心者にとって極めて高いハードルとなります。
この結果は、市場参入の障壁を下げると同時に、出口である「計算」のサポート体制をいかに構築するかが喫緊の課題であることを物語っています。
「記録がない」ことが最大の計算リスク
次いで多かったのが「取引履歴の整理方法」で、23.93%の投資家がデータの扱いに困窮しています。
仮想通貨の損益計算には、過去すべての取引履歴が不可欠ですが、取引所によってCSVデータの形式が異なり、統一した管理が難しいという側面があります。
いざ計算を始めようとした時に、過去のデータをダウンロードし忘れていたり、取引所が閉鎖されていたりすることで、正確な計算が不可能になるリスクを多くの人が抱えています。
また、ウォレット間での送金履歴や、取引所を介さないプライベートなやり取りなどは、記録が漏れやすく、後からの復元が困難です。
「履歴がない」ことは税務上の大きな弱点となり、最悪の場合は概算での課税を余儀なくされるなど、投資家にとって不利益な結果を招きかねません。
日頃から取引の都度、データを整理・保存しておく習慣こそが、計算の迷宮から抜け出すための唯一の地図となります。
始めて1年以上は複数取引所の扱いに苦慮
つまずき時期と内容のクロス集計では、投資期間が長くなるほど「複数の取引所・ウォレットの扱い」に悩む割合が増加する傾向が見られました。
投資を始めたばかりの「半年未満」ではわずか2.5%ですが、1年以上経過した層では12.9%、3年以上では16.1%まで上昇しています。
これは投資が軌道に乗るにつれ、リスク分散や銘柄確保のために利用するプラットフォームが増え、管理の複雑さが物理的に増大していくためです。
特に海外取引所や個人ウォレットを併用し始めると、資産移動の整合性を保つことが格段に難しくなります。
一方で、投資初期の層では「確定申告が必要かどうかの判断」に30%が悩んでおり、基本的なルールの把握に重点が置かれています。
投資のステージが進むにつれて、つまずきの質が「ルールの理解」から「データの突合」という実務的な作業へとシフトしていく様子が、このデータから鮮明に読み取れます。
情報の洪水と「自分事」への当てはめ。32%が整理不全で立ち往生
自力解決が主流の裏で「放置」が3割。専門家への相談は4割弱
損益計算の理解が最大の防御策。経験者が語る事前の備え
まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
■ 調査概要
調査実施日:2026年2月24日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(暗号資産に投資している人、投資したことのある人)
有効回答数:338名
実施機関:株式会社Clabo
■ 会社概要
株式会社Clabo
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木一丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー16階
代表取締役:上野 育真
設立:2025年7月
よくある質問
日本の暗号資産税制は台湾とどう違いますか?
日本では暗号資産の利益は原則「雑所得」として扱われ、他の所得と合算して最大55%の累進課税が適用されます。台湾では現在、海外所得として扱われることが多く議論が続いていますが、日本の複雑な計算方法は将来の参考になります。
この調査結果は台湾の投資家にも当てはまりますか?
はい、損益計算の複雑さや複数取引所の履歴管理といった課題は、国を問わず多くの投資家が直面する普遍的な問題です。台湾の投資家も同様の困難を感じる可能性が高いです。
台湾で利用できる暗号資産の損益計算ツールはありますか?
KoinlyやCointrackingなど、多くの国際的な計算ツールが台湾の主要取引所にも対応しています。税制が固まるにつれて、台湾市場に特化したツールも増える可能性があります。
DeFiやNFTの税務処理は、日本でどのように扱われていますか?
日本では、DeFiのレンディング報酬やNFTの売買益も課税対象とされていますが、具体的な計算方法や評価時点についてはまだ不明確な点が多く、専門家の間でも解釈が分かれることがあります。
税務申告を怠った場合、日本ではどのようなペナルティがありますか?
無申告加算税や延滞税が課されます。意図的な所得隠しと判断された場合は、さらに重い重加算税が課される可能性があり、追徴税額が非常に高額になるリスクがあります。