NFTによる地方創生を推進する株式会社あるやうむ(本社:札幌市、代表取締役:畠中博晶)の地域おこし協力隊DAOソリューションを活用し、移住された地域おこし協力隊の皆さんにDAOマネ勉強会を実施。

今回の勉強会では、岡山市・奉還町商店街を拠点に15年以上にわたり地域事業を手がけてきた株式会社KAMP 代表取締役の北島琢也さんを講師に迎えました。寂れていた駅西口の商店街でゲストハウス兼カフェ・バーを立ち上げ、野外音楽フェスの企画、クラフトジン開発、Web3×商店街でのWorld ID活用プロジェクトまで、「年に1つ新規事業」のスタイルで多角的に事業を広げてきた実践知を共有していただきました。

DAOマネ勉強会とは

地域おこし協力隊は、自治体ごとにミッションや環境が大きく異なり、「正解のない仕事」とも言われます。一方で、全国各地の現場には、数字では測れない実践知・失敗知・人との関わり方といった、再現性のある学びが数多く存在しています。

株式会社あるやうむでは、「協力隊員一人ひとりの経験を、個人の中だけで終わらせず、横断的な学びに変えること」を目的に、勉強会を実施しています。

現場で成果を出している協力隊員や、地域で長く事業を続けている実践者自身が語ることで、これから着任する協力隊員や現在活動中で壁に直面している協力隊員にとって、より実践的で現実に即した学びの場をつくっています。

DAOマネ勉強会でのテーマとは

本勉強会は、単なるノウハウ共有ではなく、

- 自治体から求められているミッションの整理 - 日々の地道な活動の裏側 - 地域住民、役場との信頼関係の築き方 - SNS発信や関係人口創出の実践例 - うまくいかなかったことや現在の課題

などの「成果が出るまでのプロセス」に焦点を当てた内容が特徴です。

協力隊員同士が「自分の地域ならどう応用できるか」を考えながら参加できる設計としています。

今回のテーマ

北島さんによる岡山県岡山市「奉還町商店街を拠点に15年──地方で事業を続けるための実践知」

今回の勉強会では、岡山市・奉還町商店街を拠点に活動する北島さんが、

- 寂れた商店街を「何もないからこそやりやすい」と捉えた起点設計 - 地域住民との信頼関係を築く具体的なコミュニケーション術 - 「都市部の成功モデル」を持ち込まず地域固有の資源で事業を設計する考え方 - Web3 × 商店街で実現した「World ID」活用プロジェクトの裏側 - 「年に1つ新規事業」のスモールビジネスで勝率6割を維持する事業モデル

について、ゲストハウス開業から最新のWeb3プロジェクトまで、自身の15年の歩みと具体事例を交えながら解説しました。

特に注目されたのは、「都市部の成功事例をそのまま地方に持ち込まない」「地域固有の人・資源・文化を起点にした事業を設計する」という姿勢と、それを15年間続けてきた信頼関係の積み上げ方です。

実践事例①:「何もないからこそやりやすい」── 寂れた商店街を選んだ逆張りの起点設計

北島さんが拠点に選んだのは、岡山駅の表口ではなく、寂れた西口側にある「奉還町商店街」でした。当時は店舗もまばらで、高齢化が進むエリア。多くの起業家であれば敬遠するような立地です。

しかし北島さんは「人がいないからマイナスなのではなく、何もないからこそやりやすい」と捉え、この場所を起点に選びました。

立ち上げから15年が経つ現在は、東口(岡山の表側)よりも「奉還町のほうが面白い」と感じて出店する人が増えており、今年に入っても新規店舗が増加。「寂れた商店街を変えたい」という起点が、結果として地域の流れを変える事業に育っています。

実践事例②:信頼関係構築は「飲み・スナック」から始まる

地域で事業を進めるうえで、北島さんが最も重視しているのが信頼関係の構築です。

行政紹介だけに頼らず、地域のスナックや飲み屋に通うことで、地元のキーパーソンに辿り着く。

「スナックのママが逆に風潮してくれて『あの兄ちゃんは悪い奴じゃない』と紹介してくれる」「酔っぱらって壁溝に落ち、家に呼ばれてバーベキューに参加する」といったレベルで地域に入り込むことで、行政紹介だけでは出会えない人と繋がれるようになります。

加えて、3年5年10年単位で関係を育てる長期視点を持つこと、商店街理事などのボランティア活動に継続的に関わることで、ようやく地域での発言権が生まれる、と北島さんは語ります。

実践事例③:「都市部の成功モデル」を持ち込まず、地域固有の資源で事業を設計する

北島さんが地方で事業を行う上で最もこだわっているのが、「都市部のビジネスモデルをそのまま地方に持ち込まないこと」です。

「成功事例はその場所での成功事例であって、他の場所には当てはまらない」

すり直しのような施設やイベントを地方に乱立させるのではなく、その地域独自の人・資源・文化を起点に、柔軟な発想で企画を組み立てることを徹底しています。

たとえば、地元の蒸留器を持つ酒造との出会いから始まったクラフトジン開発では、ウイスキーを作っている蒸留機があるなら貸してもらえるのでは?と思ったことから、自分たちで美味しいジンを作ろうと挑戦。バーテンダーや蔵元へのリサーチを重ねた結果、岡山駅のお土産コーナーに並ぶ商品にまで育ちました。デザイナーとの出会いも、こうしたモノづくりの過程で広がっていったといいます。

実践事例④:Web3 × 商店街で「外国人投資家の資金を地域へ」── World ID活用プロジェクト

2025年3月まで実施された「World奉還町商店街プロジェクト」は、OpenAI系財団が運営するWorldシステムを商店街に導入し、外国人投資家の資金を商店街での消費に結びつける実証プロジェクトでした。

このプロジェクトに先立ち、北島さんは1〜2年かけて地域商店主向けの勉強会を開催。クリプトウォレットの設定から学んでもらった上で本番に臨みました。

「あるのは分かっても、内容までは分からない。理解してもらった上で実施することが大切」という北島さんの方針通り、結果として地域にお金が落ち、商店の売上も上がり、商店街から感謝される企画になりました。

CNPホルダーコミュニティを巻き込んだNFT × AR展示「Neo奉還町商店街」など、地域とWeb3の接点を継続的に作ってきた積み重ねが活きた事例です。

実践事例⑤:「年に1つ新規事業・勝率6割」のスモールビジネス

北島さんのビジネススタイルは、リスクを抑えながら年に1つは新しい事業を立ち上げるというものです。勝率は約6割。失敗も含めて小さく試し続けることで、コロナ禍も乗り越えてきました。

現在進行中の事業例:

- 地元酒造とのクラフトジン開発・販売 - 台湾と日本の文化交流イベント企画・運営(2026年度は10月に開催) - 商店街をテストマーケティングの場として活用した広告連携 - 岡山県内でのアートで地域づくり講師業(4年間継続)

「商店街を使えば広告費ゼロで試せる。代わりに商店側にもメリットがある仕組みを設計する」と、Win-Winの関係性を意識した展開を語りました。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:イベント
  • 関連組織:株式会社あるやうむ
  • 製品・サービス:DAOマネ勉強会 / 地域おこし協力隊DAOソリューション