【北海道・京極町】ガラガラ抽選機が、関係人口を可視化する装置になる

北海道京極町で、地域おこし協力隊DAOマネージャーのやまちゅーさんが、ガラガラ抽選機を使ったイベントを開催。3日間で154名が参加し、LINEオープンチャットへの新規加入約110名を達成。関係人口の可視化に成功した事例を詳細に報告。
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  • 📰 発表: 2026年6月4日 18:10
  • 🔍 収集: 2026年6月4日 09:20
  • 🤖 AI分析完了: 2026年6月6日 23:16(収集から61時間55分後)
NFTによる地方創生を推進する株式会社あるやうむ(本社:札幌市、代表取締役:畠中博晶)が手がける地域おこし協力隊DAOのもと、北海道京極町のDAOマネージャー・やまちゅーさんが、2026年5月15日(金)〜17日(日)の3日間、「道の駅 名水の郷きょうごく 名水プラザ」にて、地域住民と来訪者をつなぐオフラインイベント「ガラガラ抽選会」を開催いたしました。

3日間の総参加者は154名、関係人口の可視化を目的に組み込まれた京極町公認LINEオープンチャット「京極JOY's」への新規加入は約110名。本記事では、主催・やまちゅーさんが本イベントの中核となった「7段階チャレンジ」の設計思想と、現場で得られた手応えと反省を、地域でイベントを企画する立場の方々に向けてお伝えします。

なぜ「ガラガラ抽選機」だったのか

オフラインイベントで人を巻き込む装置として、やまちゅーさんがガラガラ抽選機を選んだ理由は3つあります。

参加が瞬時に完結し、待機列が生まれにくい

参加条件を自由に設計でき、KPIに紐づけやすい

本体・のぼり等を含め約2万円から導入できる低コスト

「ガラガラ抽選機は本当に万能だと感じました。ビンゴよりも一瞬で終わるし、参加費を取るのも、何かに入ってもらうのも、フォローしてもらうのも、自由に設定できる。デジタルにもアナログにも繋げられます」(やまちゅーさん)

核心:「7段階チャレンジ」の設計図

本イベントの最大の特徴は、同一参加者が条件を満たすごとに最大7回までガラガラを回せる多段設計です(当選確率1/3)。各段階の条件と、その背景にある設計の狙いは以下の通りです。

【1回目】LINEオープンチャット「京極JOY's」入室

ねらい:関係人口の可視化(本イベントの最重要KPI)。地域おこし協力隊DAOマネージャーとしてのミッションに直結する一手目。

【2回目】名水プラザ撮影+ハッシュタグ「#ガラガラ抽選会名水プラザ」投稿

ねらい:景品に名水プラザのものを置けなかったなか、無料で会場を提供してくれた名水プラザへの恩返し、そして同施設のリニューアル告知。

【3回目】Notionアプリのインストール+アカウント登録

ねらい:月2回主催する町民向けプロジェクト集会「京極Blueprint」の入口づくり。あわせて、株式会社あるやうむが手がけるNFT・web3領域への接続を見据えたデジタル教育の意味合いも。

【4回目】イベントアンケート回答

ねらい:来場層(どこから来たか)、認知経路(どこで知ったか)、今後の企画ニーズ(京極町でどんなイベントがあったらよいか)の把握。

【5回目】「京極Blueprint」への参加表明(「行けたら行く」で可)

ねらい:「京極Blueprint」の認知拡大と、その場で内容を説明する時間の確保。

【6回目】当日の名水プラザ内のレシートをSNS(#ガラガラ抽選会京極町)またはオープンチャットに投稿

ねらい:名水プラザへの実売上での貢献。

【7回目】町内施設やモニュメントの画像をオープンチャットに投稿

ねらい:参加者目線で町の新しい魅力スポットを発掘してもらうこと。

「企画段階では毎日100人規模の参加があると思い込んでいて、ズル参加を防ぐため最初から複数回OKにしました。さすがに7回来られたら覚えるだろうということと、7回を超える案を思いつけませんでした。結果的に7回完走したのは1名のみでした」(やまちゅーさん)

設計の前提と現実のギャップそのものが、地域イベント企画のリアルな示唆として浮かび上がります。

賞品設計:「ハズレ感」を消す二段構え

原資10万円のうち、特賞は町内焼肉店の食事券5,000円分。「いつもなら頼まない一品を頼んでもらえる金額」を意図して設定されました。

特筆すべきは、3等に置かれた「やまちゅーオリジナルCD」の役割です。これは数合わせではなく、「『どうせ当たらないんでしょ』と冷められないため」「ハズレを発生させないため」の積極的配置でした。

「ハズレで参加賞としてCDを渡すことも出来ましたが、定価2,000円のもので、しかも自分の作品が"ハズレ"とされるのは嫌だったし、これまで買ってくださったファンの方に失礼に当たるし、3等にして"当たり"として設定しました」(やまちゅーさん)

声かけで「LINEオープンチャットに入るだけでガラガラが回せます。焼肉店の食事券か、私のCDがもらえます」と伝えると振り向く人が増え、CD当選者がその場で写真撮影やサインを求める場面もあったといいます。

3日間の数字と、現場の発見

期間中の主要数字は以下の通りです。

総参加者数:154名(5月15日12名/5月16日52名/5月17日90名)

LINEオープンチャット新規加入数:約110名

抽選結果:特賞5本/1等11本/2等28本/3等約60本

最も示唆的だったのは、来場者の居住地が時間帯でグラデーションを描いたという発見です。

「午前中は世界各国や本州などの遠方層、正午過ぎは札幌圏の中距離層、15時前後は倶知安・室蘭等の近隣層という、時間の経過とともに対象の居住地が近づいていく時間帯特性が、肌感ではありますがデータとして得られました」(やまちゅーさん)

エピソードのひとつ。札幌から親子で来られた方の親が1,000円分当選後、「もう京極町来ないかも」と告げた直後、20〜30代のお子さんが特賞5,000円分を引き当て、合計6,000円分の食事券で「またぜひお越しください」とつなげられた瞬間。

当日は、京極町議会議員の大野氏、同じ協力隊の高橋氏、京極DAOコアメンバーの星氏・船橋氏も、サプライズで設営の手伝いに駆けつけてくださいました。

効いたこと、効かなかったこと

集客チャネルごとの内訳は、SNS・口コミ・LINEオープンチャット等が約1割、残り9割が「道の駅来訪者への直接声かけ」。一方、SNSハッシュタグ投稿はわずか1件、「京極Blueprint」への参加表明は0名と、設計時の期待を下回った施策も正直に並びます。町民参加が全体の1割に満たなかった点も、地元浸透の課題として残りました。

次はこう変える ─ 5つの反省

開催場所(名水プラザ)で使える景品を最低1種は揃える

小さな子どもが喜ぶおもちゃを景品に加える(親のLINE OC加入動線として強い)

抽選回数の設定を2回程度までに簡素化し、参加体験のハードルを下げる

ハズレでも何か渡せる参加賞を用意する

屋外運営は初日から日焼け止めを塗る(顔が火傷状態になった実体験から)

同じ立場の企画者の方へ ─ やまちゅーさんからのメッセージ

「ガラガラ抽選機は万能だぞ!(笑)2万円程度で全部揃えられます。金色の玉は高いですが、出てきたらめちゃくちゃテンション上がります。

参加費を取るのも、何かに入ってもらうのも、Instagramフォローでもなんでも設定できます。当たりに関しても、しょうもないものから凄いものまで自由度が高い。なのに時間を取らせないです。ビンゴよりも一瞬で終わり、待機もほとんどない。ただ若干、音がうるさいかもしれません。

よくある質問

このイベントの目的は何ですか?

関係人口の可視化。LINEオープンチャットへの加入を抽選条件にすることで、地域と来訪者のつながりをデータ化しました。

ガラガラ抽選機を選んだ理由は?

参加が瞬時に完結し待機列が生まれにくい、参加条件を自由に設計できKPIに紐づけやすい、約2万円から導入できる低コストの3点です。

7段階チャレンジとは何ですか?

同一参加者が条件を満たすごとに最大7回ガラガラを回せる多段設計。LINE加入、SNS投稿、アプリインストールなど、段階ごとに異なる行動を促します。

イベントの総参加者数と新規LINE加入数は?

3日間の総参加者は154名、LINEオープンチャット新規加入数は約110名です。

主催者の主な反省点は?

会場で使える景品を用意する、子どものおもちゃを加える、抽選回数を2回程度に簡素化する、ハズレでも参加賞を用意する、屋外運営では日焼け止めを塗る、の5点です。