【AGIRobots株式会社】自社製QDDアクチュエータの試作機を開発 ― ロボット中核部品の内製化を推進
AGIRobotsがQDDアクチュエータ試作機を開発し、ロボット中核部品の国産化と内製化を推進。
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- 📰 発表: 2026年4月1日 04:51
AGIRobots株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:赤見坂篤記)は、このたび自社製QDD(Quasi Direct Drive:準ダイレクトドライブ)アクチュエータの開発に着手し、試作機の設計・製作および基本的な駆動確認を完了したことをお知らせします。

QDDが重要となる背景
QDDとは、比較的低い減速比の減速機と高出力モータを組み合わせることで、高い出力と応答性、制御性を両立しやすい駆動方式です。近年では、4脚ロボットやヒューマノイドロボットなど、俊敏かつ繊細な動作が求められるロボットにおいて、重要な技術の一つとなっています。
現在、ロボットの中核部品であるアクチュエータ、とりわけQDDに関しては、海外製品への依存が高い状況にあります。
一方で、Physical AIの進展やロボットの高度化に伴い、アクチュエータは単なる部品ではなく、ロボットの性能そのものを規定する重要な要素となりつつあります。
今後、ロボットメーカーが競争力を高めていくうえでは、アクチュエータを外部に依存するのではなく、自ら設計・開発できる体制の構築が重要になると当社は考えています。また、地政学リスクや供給制約の観点からも、国内での開発・供給体制の構築の重要性は今後さらに高まると見込まれます。
今回開発した試作機について
こうした背景のもと、当社では、減速機・モータ・制御を含めたQDDアクチュエータの内製化に取り組んでいます。単に完成品を調達して使用するのではなく、関節駆動の根幹から設計できる体制を構築することで、自社ロボットの性能最適化および将来的な競争優位性の確立を目指します。
今回開発した試作機は、主にアームロボット用途を想定しており、約30Nm級の出力を目標とした構成です。主な特徴は以下の通りです。
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外形寸法57mmのコンパクトな設計
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減速機から自社で設計・製作
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BLDCモータを採用
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デュアルエンコーダ構成を採用
特に、減速機から自社で設計・製作している点が大きな特徴です。また、駆動源にはBLDCモータを採用し、ロボット用途に求められる出力性能と応答性を見据えた構成としています。さらに、デュアルエンコーダ構成を採用することで、モータ側と出力側の状態を把握しやすくし、初期位置合わせや復帰動作を含む運用性の向上も図っています。
試作機の駆動動画
なお、本取り組みは構想段階に留まるものではなく、すでに試作機による基本的な駆動確認まで完了しています。当社では、構想にとどまらず実機として検証を進めることを重視しており、今回の試作開発もその一環です。
試作機駆動デモ動画(YouTube)
今後の展望
本アクチュエータは現在試作段階にあり、今後は耐久性、エネルギー効率、制御性、熱設計などの観点から改良を進めていく予定です。
また、将来的な量産化および性能向上に向けて、製造・部品・制御領域におけるパートナー企業との協業も視野に入れています。
AGIRobotsは今後も、自社製アーム、双腕ロボット、ヒューマノイドの開発を見据え、ロボットの中核技術の内製化を推進してまいります。
よくある質問
AGIRobots株式会社が開発したQDDアクチュエータとは何ですか?
QDDアクチュエータは、比較的低い減速比の減速機と高出力モータを組み合わせた駆動方式で、高い出力、応答性、制御性を両立しやすい特徴があります。AGIRobotsは、このQDDアクチュエータの減速機、モータ、制御を含めた内製化を目指し、試作機を開発しました。
なぜQDDアクチュエータの内製化が重要なのでしょうか?
ロボットの高度化に伴い、アクチュエータはロボットの性能を左右する重要な要素となっています。海外製品への依存度が高い現状を踏まえ、自社での設計・開発体制を構築することで、ロボットの性能最適化、競争優位性の確立、地政学リスクや供給制約への対応を目指すためです。
今回開発された試作機の主な特徴は何ですか?
外形寸法57mmのコンパクト設計、減速機から自社設計・製作、BLDCモータの採用、デュアルエンコーダ構成などが主な特徴です。特に減速機を自社で設計・製作している点が強みです。
試作機の開発状況はどうなっていますか?
試作機の設計・製作および基本的な駆動確認が完了しています。今後は耐久性、エネルギー効率、制御性、熱設計などの観点から改良を進めていく予定です。
今後の展望について教えてください。
試作段階を経て、改良を進め、将来的には量産化および性能向上を目指します。また、製造・部品・制御領域におけるパートナー企業との協業も視野に入れています。将来的には自社製アーム、双腕ロボット、ヒューマノイドの開発を見据え、中核技術の内製化を推進していきます。