特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは、全国の学校・自治体・企業等と連携して展開した「地域が世界平和の当事者になる『世界とつながる学び』講演会」が、第12回JACEイベントアワード「学生・NPO・各種団体・個人 部門」においてシルバー賞を受賞したことをお知らせいたします。
同賞は、一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)が主催する、国内外の優れたイベントを対象とした総合的な表彰制度です。第12回では全174件の応募の中から各部門賞が選定され、なかよし学園の取り組みは「学生・NPO・各種団体・個人 部門」のシルバー賞に選ばれました。
JACEイベントアワードでシルバートロフィーを掲げる中村雄一代表
「世界とつながる学びプロジェクト2025」では、全国50校以上、延べ10,000人を超える児童・生徒・教職員・地域関係者が参加しました。戦争、貧困、難民、災害、教育格差といった世界の課題を、遠い国の出来事ではなく「自分たちの学校や地域から関われる課題」として捉え、講演会で生まれた熱量を教材制作、平和メッセージ、地域発信、海外での授業実装へとつなげてきました。
世界とつながる学びプロジェクトHP https://nakayoshigakuen.org/coreloop/
JACEイベントアワードHP https://award.jace.or.jp
「講演会で終わらない」平和教育モデルが評価
JACEイベントアワード公式サイトでは、なかよし学園の「世界とつながる学び(CoRe Loop)体感型・平和講演会」について、“講演を聞いて終わらない”を合言葉に、講演直後の熱量を次の行動へ接続するシリーズ型イベントとして紹介されています。参加者が教材制作や寄贈、海外活動への参画など具体的な行動を選び、最後に現地からの動画・手紙・成果報告を“里帰り”として共有することで、「自分たちが世界をどれだけ平和に近づけたか」を体感する仕組みが評価されています。
講演会を聞いてやる気になった「平和のタネ」を現実にするのが世界とつながる学びプロジェクト
なかよし学園が大切にしてきたのは、「イベントのその先へ」という考え方です。
講演を聞いて「自分にも何かできるかもしれない」と感じた子どもたちの気持ちを、その場限りの感動で終わらせない。
平和を願うだけでなく、平和を創る行動へ変えていく。
その行動を、実際にアジア・アフリカ・中東の教育現場へ届け、現地の反応を日本の教室へ還していく。この循環こそが、なかよし学園が全国の学校と共に実践してきた「世界とつながる学び」です。
JICAマガジンに掲載されたなかよし学園の活動世界各国へ日本の学校の教材を活用した支援活動を展開する
全国の学校で生まれた学びが、世界の教室へ
「世界とつながる学びプロジェクト2025」では、全国各地の学校で生まれた教材や作品が、なかよし学園の海外教育支援活動を通じて現地の授業で活用されました。
長崎県対馬市立対馬西部中学校では、地域課題である海洋プラスチック問題をテーマに、生徒たちが絵本教材を制作しました。この教材はネパール・ルンビニ州の学校で活用され、海のない地域の子どもたちにも「ごみ」「資源」「環境」「地域の未来」という共通テーマから学びを広げる授業として実装されました。さらに、海洋プラスチック等の再生素材を活用したフライングディスクも紹介し、環境教育・スポーツ・国際理解を横断する学びへと発展しました。
対馬の海洋プラスチックの説明をする中村雄一代表
ケニアで実施したなかよしアルティメット南スーダンで実施したなかよしアルティメット
岐阜県安八町の結小学校では、防災BOOKと新聞紙スリッパを制作。ネパールでの授業では、2015年の大地震を経験した現地の子どもたちに、日本の防災意識や「備える」ことの大切さを伝える教材として活用されました。児童が作った防災教材は、災害に備える行動を自分たちで考えるきっかけとなり、日本の地域防災の学びが世界の防災教育に貢献する実践となりました。
ネパールの生徒に防災の大切さを教える中村里英事務局長
広島県神石高原町立三和小学校では、児童が制作した石けんをネパールのWASH教育に活用しました。現地の子どもたちは、石けんを手に取りながら手洗いの大切さを学び、衛生が自分と友達の健康を守ることにつながると理解していきました。広島県三次市青河小学校の「AOGA SOAP」がルワンダで活用された取り組みに続き、広島の子どもたちの学びが世界の衛生教育を支える活動となりました。
ネパールでWASH教育を行う中村里英事務局長
広島市立広島特別支援学校では、生徒たちが制作した平和ポスターがルワンダへ届けられ、現地の学校との共作を経て再び広島へ戻る「学びの里帰り」が実現しました。さらに、同校の平和への思いはネパールにも届けられ、特別支援教育と平和教育を結ぶ国際的な学びとして広がっています。
ルワンダに届いた特別支援学校の平和ポスター特別支援学校に往還したルワンダの平和ポスター
千葉県佐倉市では、王子台小学校の絵合わせ教材や紙コップけん玉、間野台小学校の折り紙、佐倉味噌とレシピなど、日本の学校で生まれた手作り教材や地域文化がネパールの学校で活用されました。日本の子どもたちが普段の学びの中で作ったものが、海外の教室で「質の高い教育」を支える教材となり、異文化理解と探究学習の機会を生み出しました。
ネパールに届いた佐倉市の折り紙
「支援される側から支援する側へ」――学びが自己効力感を生む
なかよし学園の取り組みは、単に物資や教材を海外に送る活動ではありません。
子どもたちが自分たちの地域で学び、考え、作ったものを、なかよし学園が現地の教育課題に合わせて授業へ組み込みます。そして、現地で活用された様子を写真・動画・手紙・成果報告として日本の学校へ還します。
この循環により、日本の子どもたちは「自分たちの学びが世界の誰かの役に立った」という実感を得ます。 それは、自己肯定感や自己効力感を育み、次の行動へつながる大きな教育的価値を持ちます。
なかよし学園では、この循環を「Return, Reflect & Redesign」の学びとして位置づけ、3R-Forum講演会(Return, Reflect & Redesignを体感するフィードバック講演会)として全国の学校へ届けています。
ユネスコにも取り上げられたなかよし学園の活動
国内外で広がる評価
なかよし学園はこれまで、コンゴ民主共和国での元少年兵の社会復帰支援、南スーダン・ウガンダの難民キャンプでの教育支援、カンボジア・ルワンダ・シリア・ネパール等での平和教育、災害支援、職業訓練、食糧支援などを実施してきました。
その現場で得た実践知を日本の学校教育へ還元し、日本の子どもたちの学びを再び世界へ届ける「CoRe Loop」モデルは、ユネスコInclusive Education in Actionでも紹介されるなど、国内外で注目を集めています。
今回のJACEイベントアワード受賞は、なかよし学園が全国の学校・自治体・企業・地域
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:イベント
- 関連組織:一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)
- 原文内の日付:第12回JACEイベントアワード
- 製品・サービス:世界とつながる学びプロジェクト