「捨てる」から「貯める」、そして、「食を支える熱インフラ」へ。

株式会社REMAREと株式会社Cultiveraは、廃プラスチックを建材として活用後に農業ハウスの熱源とする「サーマルアップサイクル」プロジェクトを開始。熱コストを電気比で最大1/8に削減する。
提携NQ 85/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年5月21日 21:50
  • 🔍 収集: 2026年5月21日 13:31
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月21日 13:36(収集から4分後)
サーマルアップサイクル構想

複合プラスチックのアップサイクルを手がける株式会社REMARE(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:間瀬 雅介)と、特許栽培技術『Moisculture(モイスカルチャー)』を開発・展開する株式会社Cultivera(本社:沖縄県国頭郡恩納村、代表取締役CEO:豊永 翔平)は、廃プラスチックを「都市と食を支える熱インフラ」へ循環させる共創プロジェクトを始動します。本プロジェクトでは、REMAREが複合プラスチックを高付加価値の建材へ再生し(廃プラスチック由来素材の価値を約400倍へ)、社会で長期間使用したのち、役目を終えた素材をRPF(廃プラスチック由来の固形燃料)化、Cultiveraの『Moisculture』栽培ハウスへ熱供給することで、従来の電気加温と比較して熱コストを最大約1/8、A重油加温との比較でも最大約1/2に抑えることを目指します(いずれも試算ベース、今後パイロット農場にて検証予定)。両社はこの多段階の循環全体を「サーマル・アップサイクル(Thermal Upcycle)」と定義します。

■ 背景

REMAREが向き合ってきた複合プラスチックは、複数の樹脂が混ざり合っているため選別と再生が技術的に難しく、これまで焼却以外の選択肢がほぼない素材でした。一方、食料生産を支える施設園芸は、化石燃料への依存と気候変動の影響により、安定した「熱」の確保がますます難しくなっています。

焼却炉で大気に逃がしている熱と、農家のハウスで足りない熱。同じ国の中で、片方は捨てられ、片方は不足しています。

■ 「サーマル・アップサイクル」とは

「サーマル・アップサイクル(Thermal Upcycle)」は、廃プラスチックを単に燃料として一度燃やすのではなく、素材として長期間社会に貯蔵したうえで、役目を終えた後に熱エネルギーへ変換し、食を育てるインフラとして循環させる──一つの廃プラから二段階で価値を取り出す、新しい資源循環の考え方です。

なぜこれが新しいのか

REMAREは「プラスチックを社会に貯蔵する」をビジョンに掲げ、独自の思想 『Lateral Recycling™(ラテラルリサイクル)』 のもと、焼却されてきた複合プラスチックを内装建材・家具・什器・空間素材として再生し、社会の中で長く使い続ける素材へと転換してきました。本プロジェクトでは、その役目を終えた素材を回収・解体し、RPF化したうえでCultiveraの『Moisculture』栽培ハウスを支える熱エネルギーとして循環させる新たなルートを構築します。

『Moisculture』は、土壌に依存せず、湿度環境を制御しながら作物を育てるCultivera独自の特許栽培技術で、塩害地域・水資源制約地域でも安定した食料生産を可能にする次世代型農業として研究・実装が進められています。

■ REMAREのアップサイクル ── 廃プラ素材の価値を約400倍に

REMAREは、焼却・RPF原料として取引される段階では約5円/kgにとどまっていた複合プラスチック廃材を、独自技術により100%板材へ再生し、内装建材・家具・什器・空間素材として約2,000円/kg相当の高付加価値プロダクトへと社会実装しています。これにより、廃プラスチック素材の流通価値は約400倍へと引き上げられます。

※「約400倍」の前提条件

・分母:RPF原料としての廃プラスチック取引単価 約5円/kg(プラジャーナル等業界相場・参考値)

・分子:REMAREの再生板材の出荷単価 約2,000円/kg(REMARE社による参考値、用途・規格により変動)

・算出:2,000円/kg ÷ 5円/kg = 400倍

※ 燃料用途と建材用途の販売単価を比較した参考指標であり、付加価値・社会的価値の総量を示すものではありません。

■ ハウス加温の熱コスト ── 電気比で最大約1/8へ

ハウス栽培の最大のコスト要因は、年間を通じた加温に必要なエネルギーです。本プロジェクトでは、REMAREが開発するRPF(廃プラスチック由来の固形燃料)を熱源として活用することで、従来の電気加温と比較して最大約1/8、A重油加温との比較でも最大約1/2の熱エネルギーコストを目指します。これは単なるコスト削減ではなく、廃棄されるプラスチックが食料生産の熱源へと姿を変える、新しい資源循環の経済性の提示です。

※「最大約1/8(電気比)」「最大約1/2(A重油比)」の前提条件

・上表は熱量1MJあたりの燃料コストの単純比較です。設備投資、ボイラー効率、メンテナンス費は含みません。

・RPF単価:産業用RPF店頭価格 約1.5〜5円/kg、熱量25MJ/kg(JIS RPF等級A)を参

よくある質問

サーマルアップサイクルとは何ですか?

廃プラスチックを建材として長期利用した後、燃料化して農業ハウスの熱源とする二段階の資源循環モデルです。

ハウス加温のコストはどれくらい下がりますか?

従来の電気加温と比較して最大約1/8、A重油加温と比較して最大約1/2のコストに抑えることが可能です。

どのような企業が提携しましたか?

プラスチック再生を手がけるREMAREと、特許栽培技術を持つCultiveraが提携しました。