【常陽銀行】業務特化型AIエージェント「JOYO AI AGENT」の行内利用開始

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  • 📰 発表: 2026年3月27日 00:04

 常陽銀行(頭取 秋野哲也)は、インターネットから完全に分離した閉域環境で稼働する業務特化型AIエージェント(以下、ローカルLLM)「JOYO AI AGENT」を構築し、2026年3月26日より行内での利用を開始しましたので、下記のとおりお知らせいたします。

 当行では2025年7月から、生成AIソリューションを開発する松尾研発スタートアップ※である株式会社 Athena Technologies(代表取締役 阿部武)と共同で、ローカルLLMの実証実験を行ってまいりました。この実証実験において、行内の機密情報やお客さまの個人情報を保護しつつ、業務の高度化と効率化を図る上での有効性が確認されたことから、本システムの導入を決定いたしました。

 当行では、今後も最新の技術を積極的に活用することで経営効率を高めるとともに、安定した経営基盤の確立を図るとともに、行内での活用を通じて得た知見を地域に還元することで、地域社会の持続的成長に貢献してまいります。

※「松尾研発スタートアップ」とは、松尾研出身者が創業、または松尾研の支援を受け創業した企業のうち、技術力・事業力の両面で成長可能性が認められ、かつ松尾研の理念に共感し、ともに後進の育成に取り組む選抜されたスタートアップ群です。(登録商標第6667237号、第6710069号)

                      記

1. 導入の背景と「JOYO AI AGENT」の特長

 近年、銀行業務においても生成AIによる業務効率化が求められる一方、機密情報や個人情報を含むデータの安全性の確保が重要な課題となっています。

 「JOYO AI AGENT」は、外部のインターネット環境から物理的に分離された閉域クラウド上に生成AIのシステム環境を構築することで、データ漏洩リスクを低減し、高いセキュリティを実現しています。さらに、業務ユースケースごとに特化した複数のエージェントを実装するため、機能の追加に対して拡張性を持たせた設計としています。

 また、操作性にも配慮して、ファイルをアップロードし、ボタンをクリックするだけで処理が実行される「プロンプトレス(指示文不要)」のユーザーインターフェースを採用しました。これにより、AIに関する専門的な知識がない行員でも円滑に利用することができます。

2.実装機能(ユースケース)について

 本件では、AIエージェント基盤の構築とあわせて、実証実験で有効性が確認された以下の2つの業務領域における機能を実装いたしました。今後は、営業店を含む各部門の業務において、「JOYO AI AGENT」で利用可能なユースケースの拡充を進めてまいります。

機能

ステータス

機能概要

翻訳

2026年3月

公開

金融分野等の専門性の高い文書について、専門用語や文脈を捉えた翻訳処理(英訳または和訳)を行います。

マスキング

2026年3月

公開

個人情報や顧客情報を含むファイルにおいて、AIが文書内の秘匿情報を検知し、匿名化処理を実施します。通常は個人情報や顧客情報の入力が制限されている他のAIツールなどでデータ分析を行う際に、対象ファイルを活用することが可能となります。

稟議書

レビュー

試行継続中

融資稟議書について、あらかじめ学習させた行内マニュアルなどをもとにレビューを実施します。

業務文書の自動生成

試行継続中

財務諸表などの資料から必要な情報を抽出し、稟議書や報告書などに使用する文書のドラフトを自動生成します。

3.今後の生成AIの活用について

 当行では、生成AIを最大限に活用できる環境整備するとともに、その活用を担う行員のスキル向上のための人的投資を一体的に進めてまいります。

 本取り組みによる抜本的な業務効率化を通じて、お客さまへのサービス提供や企画立案など、本来注力すべき業務に充てる時間を創出し、より質の高いサービスの提供を目指してまいります。

4. 株式会社Athena Technologies 企業概要

名称

株式会社Athena Technologies

設立日

2023年12月5日

代表者

代表取締役CEO 阿部 武

所在地

東京都文京区本郷6丁目25番14号 宗文館ビル3F

事業内容

AI(人工知能)に関する研究、開発、設計、企画、教育、販売、保守、コンサルティング業務

URL

https://athenatech.jp/

【参考】

株式会社Athena Technologiesの本プロジェクトに関するプレスリリース

URL:https://athenatech.jp/news 

【JOYO AI AGENTのユーザーインターフェース】

よくある質問

「JOYO AI AGENT」とは何ですか?また、いつから利用が開始されましたか?

「JOYO AI AGENT」は、常陽銀行が構築した業務特化型AIエージェント(ローカルLLM)です。インターネットから完全に分離された閉域環境で稼働し、行内の機密情報やお客さまの個人情報を保護しながら業務の高度化と効率化を図ります。2026年3月26日より行内での利用が開始されました。

「JOYO AI AGENT」の主な特長は何ですか?特にセキュリティと操作性について教えてください。

主な特長は以下の通りです。
* **高いセキュリティ:** 外部インターネットから物理的に分離された閉域クラウド上で稼働するため、データ漏洩リスクを低減します。
* **拡張性:** 業務ユースケースごとに特化した複数のエージェントを実装できる設計で、機能追加に柔軟に対応します。
* **簡単な操作性:** ファイルをアップロードし、ボタンをクリックするだけで処理が実行される「プロンプトレス(指示文不要)」のユーザーインターフェースを採用しており、AIの専門知識がない行員でも円滑に利用できます。

「JOYO AI AGENT」には現在どのような機能が実装されていますか?

2026年3月時点で「翻訳」と「マスキング」の2つの機能が公開されています。
* **翻訳:** 金融分野などの専門性の高い文書を、専門用語や文脈を捉えて英訳または和訳します。
* **マスキング:** 個人情報や顧客情報を含むファイル内の秘匿情報をAIが検知し、匿名化処理を実施します。
また、「稟議書レビュー」と「業務文書の自動生成」は現在試行継続中です。

「JOYO AI AGENT」は、どのような企業と共同で開発されましたか?

生成AIソリューションを開発する松尾研発スタートアップである株式会社Athena Technologiesと共同で、ローカルLLMの実証実験を行い、本システムの導入を決定しました。

今後、常陽銀行は「JOYO AI AGENT」や生成AIをどのように活用していく予定ですか?

今後は、営業店を含む各部門の業務において「JOYO AI AGENT」で利用可能なユースケースの拡充を進めていきます。また、生成AIを最大限に活用できる環境整備と、活用を担う行員のスキル向上のための人的投資を一体的に進め、抜本的な業務効率化を通じて、お客さまへのサービス提供や企画立案など、本来注力すべき業務に充てる時間を創出し、より質の高いサービスの提供を目指します。