司法書士法人ライトストーン法務事務所(東京都葛飾区、代表司法書士:石田智嗣)は、2025年4月〜2026年3月の12ヶ月間に受任した詐欺返金交渉データを集計・分析しました。
その結果、相談者の63.2%が女性、62.2%が20代であることが判明。副業詐欺やマッチングアプリを経由した競馬予想詐欺など、ネット詐欺の被害が若年女性を中心に深刻化している実態が浮き彫りになっています。
詐欺被害は早期相談が返金の鍵となることから、本データを広く公開し、被害の未然防止と早期相談の促進を図ります。
調査概要
調査名称
司法書士法人ライトストーン法務事務所 ネット詐欺被害実態レポート2025-2026
調査対象期間
2025年4月1日〜2026年3月31日(12ヶ月間)
対象データ
当事務所が受任した詐欺返金交渉案件
集計方法
受任記録より集計・分析(個人情報は匿名化処理済み)
調査実施主体
司法書士法人ライトストーン法務事務所
データ①:相談者の性別分布
2025年4月〜2026年3月の受任データを分析した結果、相談者の性別分布は以下のとおりです。
性別
割合
女性
63.2%
男性
36.8%
【解説】
相談者の約3分の2(63.2%)が女性であることがわかりました。副業詐欺の多くはInstagram・TikTok・X(旧Twitter)などのSNSを通じて勧誘されるため、これらのプラットフォームの主要ユーザー層である若年女性が特に被害に遭いやすい傾向があります。
また、副業詐欺のほか、マッチングアプリ経由の競馬予想詐欺でも女性が被害者となるケースが増加しており、オンライン上での出会いを起点とした詐欺被害が広がっています。
データ②:相談者の年齢分布
相談者の年齢分布は以下のとおりです。20代が圧倒的多数を占めています。
年代
割合
10代
0.8%
20代 ▶ 最多
62.2% ★
30代
13.9%
40代
9.1%
50代
7.1%
60代
3.4%
70代以上
3.4%
【解説】
20代が全体の62.2%を占め、30代(13.9%)と合わせると20〜30代だけで全体の76.1%に達します。インターネットやSNS、マッチングアプリを日常的に利用するデジタルネイティブ世代が、詐欺被害の主要なターゲット層となっている実態が浮き彫りになっています。
「副業で稼ぎたい」という経済的なニーズや、オンライン上の見知らぬ相手との距離感の近さが、被害につながりやすい要因と考えられます。
データ③:性別×年齢クロス集計
性別と年齢を組み合わせたクロス集計では、20代女性が全体の42.3%を占め、突出して多いことがわかります。
年代
女性(全体%)
男性(全体%)
10代
0.9%
0.0%
20代 ★
42.3% ★
19.9%
30代
8.2%
5.7%
40代
6.0%
3.1%
50代
2.8%
4.3%
60代
2.0%
1.4%
70代以上
1.1%
2.3%
合計
63.2%
36.8%
【解説】
20代女性が全体の42.3%と最多グループを形成しており、副業詐欺の被害がいかに若年女性に集中しているかが明確です。一方、男性は50代(4.3%)・70代以上(2.3%)の比率が女性より高く、競馬・競艇予想サイト詐欺の被害者層である中高年男性の存在が浮かび上がります。
性別・年齢ともに「詐欺の種類によってターゲット層が異なる」という実態が、このクロス集計から読み取れます。
補足. 参考データ:詐欺種別割合
詐欺の種別内訳
詐欺の種別
割合
備考
副業詐欺
40.8%
最多 SNS・DM経由が主
競馬予想詐欺(マッチングアプリ経由)
38.2%
マッチングアプリで出会い、競馬情報商材を購入させる手口
競艇・競輪予想詐欺
8.5%
競馬予想詐欺(マッチングアプリ経由以外)
8.2%
サクラサイト詐欺
1.4%
その他
2.8%
代表司法書士からのコメント
「当事務所の2025年度受任データから、20代女性が全体の42.3%を占めるという実態が明らかになりました。その背景には、大きく3つの要因があると考えています。
1つ目は、SNSの普及です。若年層の女性はトレンドへの感度が高く、InstagramやTikTokなどのSNSを日常的にチェックしています。詐欺業者はこの層の行動特性を熟知しており、SNS広告やDMを通じた副業・情報商材の勧誘が急増しています。
2つ目は、マッチングアプリの利用拡大です。出会いのオンライン化に比例するように、マッチングアプリを経由した詐欺被害も増加しています。当事務所でも、マッチングアプリで知り合った相手に競馬予想サービスへ誘導されたケースが増加傾向にあり、副業詐欺に次ぐ件数となっています。
3つ目は、物価高・将来不安の高まりです。お金を増やしたい、将来を変えたいという切実な気持ちにつけ込み、人生を変えてみませんかと甘い言葉で近づいて、高額な商材やスクールの購入を迫る手口が典型的です。断ると消費者金融やクレジットカードでの支払いを勧め、元は取れるから大丈夫と背中を押す。この構造が副業詐欺・情報商材詐欺・高額スクール詐欺・投資詐欺に共通しています。
残念ながら、簡単に稼げる方法は存在しません。少しでもおかしいなと感じたら、まず専門家にご相談ください。」 ——司法書士 石田智嗣
コメント者プロフィール
氏名
石田 智嗣
肩書き
司法書士法人ライトストーン法務事務所 代表司法書士
経歴
2008年司法書士試験合格。2009年より大手法律事務所に勤務後、2022年に独立開業し司法書士法人ライトストーン法務事務所を設立。これまで2,000件以上の詐欺被害返金交渉を解決。
専門領域
副業詐欺、情報商材詐欺、出会い系・サクラサイト詐欺、競馬・競輪・競艇サイト詐欺など
代表司法書士 石田智嗣
副業詐欺の最新事例
事例① AI副業詐欺(2025年後半〜急増)
手口:SNSに「AIで完全自動副業、月10万円以上確実」などの広告が表示される。興味を持ってLINEに登録すると、「専用AIツール」の購入を求められ、数十万円から100万円以上を支払う。
実際に取り組んでみるものの、当初の説明とは異なり利益が出ないという相談が多数寄せられており、2025年後半から件数が増加傾向にあります。
事例② マッチングアプリ×競馬予想詐欺
手口:マッチングアプリで知り合った男性から「いいお金儲けの方法がある。」と誘われ、後日、ビルの一室へ案内され、高額の競馬予想ソフトの購入を勧められる。お金がないと断ると、消費者金融からの借入を勧められ、90万円程度のお金を支払ってしまう。クーリングオフの期限を過ぎるころから疎遠となり、連絡が取りにくくなる。競馬予想ソフトを使い続けるが、当初の説明のとおりにお金が儲かることはなくマイナスである。
本データでは38.2%が同様の手口で被害を受けており
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
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