三井住友建設と住友理工、支承取替工事に用いる「鉛直アンカーボルトレス支承」を共同開発

住友理工と三井住友建設は、橋梁の支承取替工において鉛直アンカーボルトを省略できる「鉛直アンカーボルトレス支承」を共同開発した。本技術は、既設桁下の狭い施工空間での作業を減らし、工期・コストを約10%削減する。
新製品NQ 82/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年5月26日 23:40
  • 🔍 収集: 2026年5月26日 15:01
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月26日 15:13(収集から11分後)
住友理工株式会社と、三井住友建設株式会社は、橋梁更新工事や耐震補強工事における支承取替工において、新設支承の鉛直アンカーボルトを省略した「鉛直アンカーボルトレス支承」を共同開発いたしました。支承の鉛直アンカーボルトの省略により、従来の支承取替工と比較して、既設桁下の狭い場所でのアンカー削孔作業や既設構造物の撤去作業が少なくなるため、工程短縮およびコスト削減に貢献します。

■開発の背景
道路インフラの老朽化が進むなか、高速道路をはじめとする橋梁更新工事においては、工期短縮や人手不足への対応、コスト削減が喫緊の課題となっています。支承取替工では、新設支承の鉛直アンカーボルト施工時に、下部工天端へのアンカー削孔を行います。このとき、既設桁下が狭隘な橋梁では、施工空間を確保するために対傾構の巻立てコンクリートなどの撤去や復旧作業が発生し、工期やコスト増加の一因となっていました。そこで、下部工天端でのアンカー削孔作業を必要としない「鉛直アンカーボルトレス支承」を開発しました。

■鉛直アンカーボルトレス支承の特徴
1. 本構造は、ジャッキアップに利用する鋼製ブラケットを本設として利用します。支承ベースプレートを下部工前面の鋼製ブラケットまで延長し、ボルト接合することで、地震時の水平力を下部工へ伝達します。これにより、新設支承の鉛直アンカーボルトを省略しました。
2. 施工空間を確保できる既設桁の外側に変位を制限する部材を設け、橋軸直角方向の水平力に対する安全性を確保しています。

■本技術の効果
1. 対傾構の巻立てコンクリートの撤去を必要とする従来の支承取替工と比較して、既設構造物の撤去作業等が少ないため、工期・コストともに約10%の削減が期待できます。
2. 下部工天端でのアンカー削孔作業をなくし、施工空間が限られる既設桁下での作業を回避することで、施工性および安全性向上につながります。

本構造は、桁下空間が狭隘で、標準的な支承に取替えることが困難な中小規模橋梁の支承取替工事に有効です。

よくある質問

鉛直アンカーボルトレス支承とはどのような技術ですか?

橋梁の支承取替工事において、新設支承の鉛直アンカーボルトを不要とする構造技術です。ジャッキアップ用の鋼製ブラケットを本設として活用し、ボルト接合によって水平力を下部工に伝達します。

この技術を採用することでどのようなメリットがありますか?

アンカー削孔や既設構造物の撤去作業を最小限に抑えられます。これにより、従来の工法と比較して工期とコストを約10%削減でき、狭隘な施工空間での作業回避により安全性も向上します。

どのような橋梁への導入に適していますか?

桁下空間が狭く、標準的な支承への取替えが困難な中小規模の橋梁での更新・耐震補強工事に特に有効です。

橋軸直角方向の水平力にはどのように対応していますか?

既設桁の外側に変位を制限する部材を設けることで、橋軸直角方向の水平力に対する安全性を確保しています。

この技術の耐荷重性能はどのように確認されましたか?

実橋の1/2モデルを用いた載荷実験により、水平力の伝達経路および耐荷重性能が確認されています。