マイクロ波を利用した金属製錬/鉱山プロセス標準ベンチ装置による鉄鉱石の還元に成功

マイクロ波化学株式会社は、独自の「Green Mining-MX」プラットフォームを用いたベンチ装置により、鉄鉱石15kgの還元に成功し、製鉄プロセスの脱炭素化へ向けた重要な一歩を踏み出した。
新製品NQ 86/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年5月27日 00:30
  • 🔍 収集: 2026年5月26日 16:01
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月26日 17:28(収集から1時間26分後)
マイクロ波化学株式会社(以下、当社)は、当社独自のマイクロ波を利用した金属製錬/鉱山プロセス標準ベンチ装置を用いた実証試験において、鉄鉱石の還元に成功しました。当社は今後、本技術の確立を加速するとともに、事業化に向けたパートナーを探索します。

【今回の成果】
当社は2023年12月、鉱山プロセス開発に向けたマイクロ波技術プラットフォーム“Green Mining-MX”を用い、ラボスケールでの鉄鉱石還元に成功したことを発表しました。今回、当社が保有する回転炉床炉型の金属製錬/鉱山プロセス標準ベンチ装置を用いて実証試験を実施した結果、鉄鉱石約15kgの還元に成功し、実用化に向けて重要なマイルストーンであるベンチスケールでの実証を完了しました。

【今後の展望】
当社は引き続き、プロセス条件の最適化、エネルギー効率・CO2削減効果の定量化、連続運転の検証など、実用化に必要な検討を進めます。事業展開を見据え、製鉄会社、資源会社、エンジニアリング企業など、幅広い企業とのパートナーシップ構築を目指します。
また、本技術開発を通じて、鉄鋼業界におけるカーボンニュートラル実現に貢献してまいります。

【背景】
鉄鋼業界が排出する温室効果ガスはCO2換算で世界全体の約7〜8%に及びます(2024年)。また、日本国内でも、鉄鋼業からのCO2排出量は産業部門の約39%、国全体の約13%を占めています(2023年度)。現在主流の高炉法では、製鉄プロセスの一部である石炭(コークス)による還元過程で大量のCO2が不可避的に排出され、環境負荷の大きな要因となっています。そのため、鉄鋼業界におけるカーボンニュートラルを実現するには、製鉄プロセスの抜本的転換が求められています。

【本技術の特徴】
マイクロ波は対象物を直接加熱できる上に、鉄鉱石はマイクロ波を吸収しやすい特性を有するため、マイクロ波による鉄鉱石還元技術は消費エネルギーやCO2排出量の削減が期待できます。さらに、本技術は、水素やバイオマスを還元剤に用いた製鉄プロセスにも適用可能で、鉄鋼業界におけるカーボンニュートラル実現に有効であると考えられます。一方で、本技術はこれまでスケールアップが課題となっており、当社はマイクロ波化学プロセスのスケールアップに関するノウハウを駆使して本技術の実用化に取り組んでいます。

よくある質問

今回マイクロ波化学が成功した実証試験の規模は?

回転炉床炉型の金属製錬/鉱山プロセス標準ベンチ装置を用い、鉄鉱石約15kgの還元に成功しました。

マイクロ波による鉄鉱石還元技術の特徴は?

対象物を直接加熱できるためエネルギー効率が高く、CO2排出量削減が期待できます。また水素やバイオマスを還元剤として利用可能です。

本技術開発の目的は何ですか?

鉄鋼業界が排出する温室効果ガス削減および、製鉄プロセスの抜本的転換によるカーボンニュートラル実現への貢献を目的としています。

今後の事業展開方針は?

プロセス条件の最適化やエネルギー効率の定量化など実用化検討を進め、製鉄会社、資源会社、エンジニアリング企業など幅広い企業とのパートナーシップ構築を目指します。

なぜ鉄鋼業界でマイクロ波技術が注目されていますか?

現在主流の高炉法では石炭を用いた還元過程で大量のCO2が不可避的に排出されるため、環境負荷の低い新たな製鉄プロセスが求められているからです。